エプソンが「ペーパーレス時代」を勝ち抜く条件 インクジェット式でレーザー式を打ち破る
印刷コストに悩まない環境にしていく
――インクカートリッジ依存のビジネスモデルから、なぜ脱却しようとしているのですか。
カートリッジという消耗品を高く買わせて儲けてきたという「悪いイメージ」をなくしていきたい。エコタンク(エプソンが販売する大容量インクタンクモデル)をはじめとした、消耗品に依存してきた旧来のモデルを根底から変えていく。
そもそもプリンターは印刷するための機械だ。にもかかわらず、コスト面で印刷を躊躇させている。それはプリンターの存在意義に反している。テレビやスマホは電源を入れて使うかどうかで悩む人はいない。仮にスマホが1分使用でいくらかかるというような料金体系なら誰も使わないはずだ。
プリンターを使うかどうかで悩むのは自分たちがやってきたビジネスモデルに問題がある。コストに悩まず、思う存分印刷できる環境にしていくことは、プリンター製造メーカーにとっても悪いことではない。


















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