新宿に実在した「昭和のディスコ」の強烈な記憶 昼間から中高生があふれるほど押し寄せた

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バンプ大会の様子(写真提供:小畑仁<Back To The 80's東亜>)

1980年代、中高生の昼間のディスコ通いがブームに

元号は『令和』に変わり、徐々に平成も過去になっていく。昭和の時代はもう、はるか昔の出来事になった。

昭和では当たり前ことも、令和の今になって思うと

「そんなこと本当にあったの?」

という非常識な出来事だったりする場合も多い。

『新宿ディスコナイト 東亜会館グラフィティ』(東京キララ社)という、1980年代の歌舞伎町のディスコ事情を描いた本を読んで心底ビックリした。

当時は、昼間から歌舞伎町のディスコに、大勢の中学生~高校生が入りきれないほど押し寄せ、日々激しいダンスを踊っていたという。

僕は46歳なので昭和はまずまず覚えているが、そんなムーブメントがあったとはとんと聞いたことがない。そんな文化は本当にあったのか? あったとするなら、なぜそのような文化は生まれ、そして消えていったのだろう? 本の著者である、中村保夫さんにお話を伺った。

「確かに当時、昼間に中高生がディスコに通うブームはありました。最盛期は1984年から1985年にかけてです。1984年の12月にバンプ(後述)のコンテストがあったんですが、体感的にはそこがピークでした。年越しなんかはギュウギュウ詰めで、店の奥にいる人は出るのに3時間くらいかかったっていわれてます」

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