「脱百貨店路線」で新たな顧客層を獲得

好本達也・大丸松坂屋百貨店社長に聞く

高額品の売れ行き好調で、百貨店業界大手の業績が大幅に改善している。なかでも、大丸松坂屋百貨店を中核とするJ.フロント リテイリングは、2012年8月に子会社化したパルコの収益寄与や赤字のピーコックストアの売却(2013年4月初)効果もあり、今14年2月期営業利益は37.7%増の425億円になる見込みだ。今後は松坂屋銀座店の建て替え(17年開業)やパルコとのシナジー追求、また消費増税をいかに乗り切るかが注目される。大丸松坂屋百貨店の好本達也社長に話を聞いた(撮影:今井康一)。

――依然として高額品の販売が好調です。

ラグジュアリー(高級)・ブランドでは、不振のブランドを探す方が難しいぐらいだ。外商も伸びている。この勢いを、高額品以外の商品群にいかに波及させていくかが重要で、今後はこれまでの延長線にとどまらない手法が必要だ。

高額品は13年3月までに予想外に伸びてきたため、「これはいける」として我々も打つ手を変えてきた。たとえば、ロレックスは札幌店や神戸店で修理などのサービスカウンターのある売り場を作った。そうするとサービスが目的のお客様も来店され、これが販売増につながった。こうした仕掛けに加えて在庫を厚く持つようにした。そこに、株高などアベノミクスの資産効果が重なった。相乗効果が働いている手応えがある。

取引先との話し合いの中で、商品の確保や売り場作り、また外商の増強など、打てる施策は全部打った。ただ、14年4月以降については、3%の消費増税分を跳ね返すための仕掛けやシナリオを新たに考えないといけない。

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