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30万円ウォークマンは「社員の遊び」で生まれた ソニー社員はこうやって仕事を作り出す

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――ウォークマンの市場は、スマートフォンに押され厳しい状況なのではと思うのですが、近年の売り上げはどうですか?

昨今のウォークマンの売り上げは、全体は減少傾向にありますが、高価格帯の商品は売れ行きは非常にいいです。海外でいうとアジア、中国などを中心に伸びています。中国やアジアのソニーファンの方の熱さは実感しています。たまたま上海のソニーストアに行ったときに、僕がウォークマンの音質担当として出ているYouTubeの動画を見たからだと思うのですが、一般の方に「俺、お前のこと知ってる。握手しろ」って急に声をかけられたこともあります。

「若い人」にはいい音を聴いてほしい

――開発で大事にしていることは何でしょうか。

音へのこだわりを語ってくれた佐藤さん(撮影:梅谷秀司)

どうしても、量産セットなので、値段との兼ね合いで妥協せざるをえないときもありますが、それも簡単には諦めないようにしています。とくに、普及価格帯のモデルに関しては、若い方が使われるので、若い方にちゃんとした音を聴いていただきたいんです。

ウォークマンは、楽しむものなので、作る側が楽しくないといけない。いまのところ、かなり自由にやらせてもらっています。買えないけど欲しいヤツって、オーディオには必要なんじゃないかと思います。夢のあるところとして。

「いい音は何か」という問いは「おいしい料理とは何か」に近いかなと感じた。ウォークマンは音楽を手軽に楽しめるファストフードのようなもの。それを肉にこだわり、パンにこだわり、最高級のハンバーガーを作りあげたと言えそうだ。
ちなみに佐藤氏は、最近ギターを始めたそうだ。演奏にはまっているのかと思いきや、ギターを改造しているのだという。ギターにアンプがついていて、そのパターンが気になり改造し始めてしまったそうだ。食通ならぬ、音通な人物である。

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