会社を辞めても通用する「専門性」とは何なのか 行動力や決断力は若い頃からの積み重ねだ

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Dさんの決心や決断に本気や覚悟を感じさせるような雰囲気や気概を婚約者の方が感じるか否かは、ひとえにDさんにかかっています。

であるからこそ、本当に専門性を追求したい、つまりその分野で第一人者になりたいという気概を持つのであれば、自分が人生を懸けてもよいと思えるような分野の選定がまずは必要なのです。

自分自身で熱い思いを持てるということに自分自身が納得できたのであれば、そのうえで婚約者の方に自分の今後のキャリアに関する考えなどを伝え、今後の仕事のこと、家族のことに関して話をしてみるとよいでしょう。

冒頭で仕事と家族マネジメントの両立が大切と言いましたが、その両立も「自分が思い描く姿」と相手の思い描く姿が合致していることが前提となりますから、覚悟を決めているのであれば率直に話し合ってみるのがよいと思います。

行動力や決断力も若いうちからの積み重ね

なお、Dさんは「もう若くない」と書かれていますが、28歳という年齢は若い部類に入りますし、若いからこそどんどん挑戦するべきですし、挑戦しないといけない時期でしょう。

いま行動を起こせないと、5年後、10年後に行動が起こせるようにはならないと思います。

決断を下す、そして行動をする。周囲を説得するという行為もそうですが、そういった行動力や決断力も若いうちからの積み重ねです。

決断を下した数だけ、行動を起こした数だけ成長できるのは何も仕事に関してだけではなく、人としての習熟や成熟、すなわちその後の人生にも関わってきます。

歳を重ねるのは皆同じですが、重ね方は異なります。

そういった決断や行動に裏付けされた密度の濃さが、人としての成熟を決め、そしてその後の人生を左右するのでしょう。

求めるものがあるのなら、歩みたい道があるのなら、自分自身で覚悟を決めて行動をしてみることが大切です。

Dさんがまずは覚悟を決め、ご自身の幸せに向かって一歩進まれるであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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