金融商品とどうつき合うか 仕組みとリスク 新保恵志著

金融商品とどうつき合うか 仕組みとリスク 新保恵志著

金融商品を元銀行員の大学教授が解説した。類書と違うのは「金融教育」の重要性に触れて、知識の身につけ方を丁寧に教えた点だ。

著者は金融商品の取引で大損をした人を調べた。60歳以上で、遺産相続や退職金などで突然大金を手にしたが、金融知識に乏しい人が多かった。また大学生への簡単な金融知識のテストでは正答率6割前後と「物足りない」結果だった。これらの人々はそろって「学ぶ機会がなかった」と、述べたという。米英と異なり日本では学校教育で金融商品を教えず、企業も啓蒙活動に熱心ではない。

投資が社会に必要でリスクがあることを、一般人に理解させる金融教育が大切であると、著者は強調している。

岩波新書 735円

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正規と非正規「格差訴訟」<br>判断が分かれた最高裁判決

非正規労働者が年末年始の待遇や病気休暇などについて正社員との格差是正を訴え、最高裁は格差は不合理で違法とする判決を出しました。一方で賞与や退職金についての格差是正はほぼ全面的に退ける判決も。非正規労働者の待遇は改善するのでしょうか。

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