経済学はこう考える 根井雅弘著
「経済学を学ぶ目的は、経済問題に対する一連の受け売りの解答を得ることではなく、いかにして経済学者にだまされるのを回避するかを知ることである」と記す、ケインズの愛弟子で唯一の女性のノーベル賞候補だったJ・ロビンソンは、徹底した新古典派総合批判、フリードマン批判でも有名だった。死後、合理的期待形成仮説が覇権を握ることによって、ケインズと新古典派の「接合」を図った新古典派総合も結局瓦解し、自らケインジアンと称する学者は少数派に転落する。
いまは通説とされている学説でもいつかは乗り越えられるかもしれない。過去の偉大な経済学者の例をあげつつ、京大教授が学問の楽しさと同時に難しさを伝える。
ちくまプリマー新書 714円
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