達者でポックリ。 帯津良一著
PPKつまりピンピンコロリが理想であることは間違いない。それには死に頃、死に時があるという本書の主張は一見、過激だが、言われてみればそのとおりだ。80歳まで元気良く過ごし、最終局面へ向けて生命場のエネルギーを高めたあと、約1週間で著者の言う「虚空」へ一気に飛び立つのがよいのだという。
そのためには「攻めの養生」だけでなく、病気になったらなったでどのように元気でいるかが問題になる。永年の医師体験をもとに対症療法よりも、体全体をホリスティック(包括的)にとらえる医のあり方が良しとされる。気あるいは精神を重視し、休肝日は不要、タバコも少量なら大いに結構、など常識的でない主張が多々あって心強い。
痴呆から遠く介護も受けず80歳よりは長生きできればとは思うが、実践的にも大いに参考になり、元気づけられた。活字も老眼向きに特大で、前期後期高齢者およびその予備軍には格好の書である。(純)
東洋経済新報社 1365円
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