そう思っていたママは、ある日、彼女の問題点を目の当たりにする。彼女が同世代の男性グループと飲んでいたときのこと。最初は楽しく会話していたものの、1時間ほどすると女性の金切り声とともに、机か床を激しくたたく音が聞こえてきた。
話の内容に耳をそばだててみると、仕事の姿勢、働き方に関する激しい口論が繰り広げられているのだが、男性が話しはじめるたびに、彼女が机を激しくたたき相手の発言を遮っては、自分の主張ばかり繰り返していた。
オンとオフのスイッチが切り替えられない
さすがに、男性があきれてものも言えないという表情になると、彼女はまるで「どうだ! 論破してやったぞ」とでも言わんばかりに意気揚々としている。たとえお酒が入っている状況でも、それはいただけない。相手のプライドをへし折ってしまう癖を直さなければ、いつまで経っても彼氏はできないだろう。はたして彼女は、何と戦っているのだろうか。
「彼女に限らず、最近はオンとオフのスイッチを切り替えられない女性が多いわね。会社の中で男性と対等に意見を交わすことは大事だけど、スナックに来たときぐらい、もっとリラックスしたほうがいいわ」。そう話すママは、こうした“マウント女子”の処し方に警笛を鳴らす。
「リラックスした時間が増えれば増えるほど、男性との会話も素直に楽しめるでしょ。表情も明るくなるし、心も開けるようになる。それは、相手も同じなの」
****
「感謝の気持ちがない人って、一目でわかるわよ」
そう話すのは、京都の先斗町でスナックを経営しているかづのミヨ作ママ。なんと、80代にして現役の芸妓さんである。そんなミヨ作ママは、感謝の気持ちがないために、恋愛に苦労している女性が増えていると話す。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら