"和製LCC"ピーチが成功したこれだけの理由

井上CEOが語る、格安航空の必要条件

いのうえ・しんいち●1958年生まれ。1982年早稲田大学法学部卒業後、三菱重工業入社。1990年全日本空輸入社。2011年2月、ピーチ・アビエーションの前身となるA&Fアビエーションに転じ、同年5月より現職

――昨年秋には成田―関空線の運航も開始しました。

私たちは関西の会社なので、それほど首都圏にこだわっていませんでしたが、東京と大阪の間には年間5000万人程度の流動がある。

また、実は成田線の就航前に、ピーチの利用者数を都道府県別で調べたら、12位に東京都が入っており、首都圏という一つの大きなマーケットをカバーしておくことには価値があると思いました。

ピーチは2013年末時点で、エアバスの「A320-200」を11機運航していますが、2015年末には17機体制まで増やします。その過程で関空に続く新たな拠点も設けますが、成田ではありません。

「関空プラス1」計画が進行中

――代わりに、今年中に那覇空港を第2拠点とする計画が進んでいるようですね。

ピーチはアジアのリージョナルエアラインになるという目標を掲げています。ただ、片道4時間しか飛ばないモデルなので、関空を拠点にしているとおのずと限界があります。沖縄はアジアのさらに南をカバーできます。(成田を拠点にする計画が)未来永劫ないとは言い切れませんが、成田ではアジアをカバーできません。

――ピーチのようなLCCの登場により、日本の空は変わってきますか。

変わってくると思います。欧米はLCC先進国でそのマーケットシェアは3~4割ですが、今の日本は数%。まだまだ発展する余地が大きい。LCCが発展すれば、航空機はもっと手軽な乗り物になる。そして(フルラインサービスの大手航空会社などとの)使い分けが始まり、航空の総需要が飛躍的に増大すると思います。欧州は10年間で航空需要が2倍になった。同じことは日本にも起きる可能性があります。

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