西武の「大型新人」ラビューは球団経営を救うか 昨季首位でも集客下位、ファン層拡大に期待

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また、最寄り駅の横浜高速鉄道日本大通り駅、JR関内駅、横浜市交通局関内駅では、球団歌「熱き星たちよ」が駅メロディーに採用され、ベイスターズの盛り上げに鉄道が一役買っている。

東横線で運行したベイスターズの特別列車では、三浦大輔さんがファンとの握手やハイタッチで盛り上げた=2018年9月(撮影:梅谷秀司)

横浜高速鉄道、東京急行電鉄とも連携し、同球団の選手の写真とロゴを車体外装に施したラッピング電車「YOKOHAMA DeNA BAYSTARS TRAIN」を運行している。

2019年も、3~12月の間に運行する。昨年は、9月10~16日に車内をベイスターズ一色に装飾した「ベイスターズトレイン ビクトリー号」を運行。運行開始に先立つ7日には球団OBの三浦大輔さんらが乗車する特別列車の車内で、抽選で当選したファンが三浦さんとの握手やハイタッチを楽しんだ(2018年9月12日付記事「ベイスターズが鉄道コラボで示す『横浜愛』」を参照)。

埼玉西武ライオンズに話を戻そう。ライオンズも西武鉄道と連携し、西武線の電車の車体をライオンズデザインに装飾した「L-Train」を運行している。2018年1月26日に行われた3代目L-Trainの出発式には、ライオンズ・源田壮亮選手が西武鉄道の制服姿で「車掌」を務め、ファンと交流した。

ライオンズの強み

また過去にさかのぼると、2016年8月24日から9月18日の期間限定で、東武東上本線で「『東武×西武』ライオンズトレイン」の運行も行われている(2016年9月16日付記事「西武と東武、埼玉の"宿敵"が手を組んだ理由」を参照)。

ライオンズには、鉄道会社が運営するプロ野球球団であるという強みがある。その強みを生かした施策が、プロ野球観戦輸送を主目的とする有料特急としては事実上唯一の存在である「スタジアムエクスプレス号」の運行である。スタジアムエクスプレス号へのラビューの投入は、そうした強みをさらに伸ばす絶好の機会となる。

ラビューによるスタジアムエクスプレスの1番列車(筆者撮影)

そうした期待の中、4月2日、ラビューによるスタジアムエクスプレス号1番列車「ドーム87号」が池袋を出発した。座席は運行を待ちわびたライオンズファンらで埋め尽くされた。

西武球場前到着後、ラビューの前にはスマートフォンやカメラを持ったファンで人だかりができ、ラビューによるスタジアムエクスプレス号のデビューに花を添えた。乗車したライオンズファンからは同列車へのラビュー投入を歓迎する声が聞かれた。

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