酔えば球場も近い?西武「ビール特急」の挑戦 「遠い」ドーム集客へ、ライオンズと連携強化

拡大
縮小
今年7月に運転された西武鉄道の「ヱビスビール特急2018 for ライオンズ」の車内(筆者撮影)

2018年シーズン開幕以来、首位をキープしている埼玉西武ライオンズ。同球団が所沢の地に誕生してから40周年の節目の今年、西武グループが総力を挙げてライオンズのファン拡大に取り組んでいる。

東洋経済オンライン「鉄道最前線」は、鉄道にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

その一環として西武鉄道は、2015年から毎年運行している「ヱビスビール特急」をライオンズ主催試合開催日の7月24・25・26日の3日間、その名も「ヱビスビール特急2018 for ライオンズ」として池袋駅から西武球場前駅まで運行した。また8月4日には、歌手の渡辺美里さんのメットライフドーム来場に合わせて、かつて球場でのライブ開催時に運行していた「MISATOトレイン」も13年ぶりに1日限定で復活し、話題を呼んだ。

ビール片手に車内で応援

今回は「ヱビスビール特急2018 for ライオンズ」の25日の車内の様子が報道公開されることになったため、筆者も乗車することにした。同列車の運転時刻は、池袋18時46分発車、西武球場前19時39分着。試合開始の18時には間に合わないものの、レッドアロー号の車内で、ライオンズを応援しながらおいしいビールを飲めるという触れ込みで、各日とも盛況となった。

参加した人たちは、会社帰りの同僚同士、家族、カップルなど多様で、埼玉西武ライオンズが40年の歴史を刻む中で、幅広い年齢層のファンの支持を集めていることを実感した。車内では文化放送ライオンズナイターの埼玉西武ライオンズ対オリックス・バファローズ戦の放送が流され、参加者は試合展開に一喜一憂しながらビールを楽しんだ。

次ページ「球場に行きたくなる」ビール特急の効果
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
Netflixが日本での「アニメ製作」を減らす事情
Netflixが日本での「アニメ製作」を減らす事情
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT