「子どもは褒めて育てる」を実践する人の誤解

極めて特殊な成功体験に魅了されるのはNGだ

「子どもを勉強させるために、ご褒美で釣ってはいけないのか」「子どもは褒めて育てるべきなのか?」の2点についてデータを用いながら解説します(写真:タカス/PIXTA)

ベストセラーとなった『統計学が最強の学問である』(ダイヤモンド社)の著者である西内啓氏は、同著の冒頭で「不思議なもので、教育という分野に関しては、まったくと言っていいほどの素人でも自分の意見を述べたがるという現象がしばしばおこる」と述べています。

確かに、日本では教育を受けたことがない人はほぼいませんから、教育について一家言あるという人は少なくありません。そして数多くの体験談やエピソードがあふれる中、多くの人は、「子どもを全員東大に入れた」などの、極めて特殊な成功体験に魅了されてしまっています。

個人の成功体験を一般化するのは難しい

しかし、特定の個人の成功体験を一般化するのはとても難しいことです。そうした成功体験をやみくもに信じて、同じことをしてしまうと、かえって子どもを成功から遠ざけてしまうのではないか――。

教育経済学者が小学校3年生の娘の将来について悩む母親に独自の教育法を伝える

そんな懸念を持った私が上梓したのが『「学力」の経済学』です。ここで紹介しているのは、特定の個人の成功体験ではなく、教育経済学の研究者らが、科学的な方法を用いて、大規模なデータを分析した結果から導きだした「効果的な教育法」です。

そんな『「学力」の経済学』をわかりやすいストーリーまんがの形式に落とし込み、ギュッと内容を凝縮したのが拙著『まんがでわかる「学力」の経済学』で、小学校3年生の娘の将来について悩む母親へ教育経済学者が独自の教育法を伝える内容になっています。今回は同書の内容を一部抜粋し再構成のうえお届けします。

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自動車「コロナ不況」が促す<br>部品業界サバイバルの行方

コロナ危機の自動車部品メーカーへの影響は、過剰な設備と人員を抱えていた日産系でとくに深刻。比較的堅調だったトヨタ、ホンダ系も無傷ではありません。世界レベルでの技術開発競争は激化の一途で、生き残りへの再編と淘汰が始まろうとしています。