2年連続大納会高値、高まる新年相場への期待 日経平均1万6291円、9日続伸で2013年終了
[東京 30日 ロイター] - 大納会の東京株式市場で日経平均は9日続伸。終値で連日年初来高値を更新し、2007年11月2日以来約6年1カ月ぶりの高値水準で引けた。大納会が年初来高値となるのは2年連続。
円相場が1ドル105円台前半と円安方向に振れ、為替感応度の高い輸出株などに買いが先行した。新年相場への期待感から個人を中心に買い意欲は強く、物色は不動産、銀行、建設などの内需系にも広がった。上げ幅は一時140円を超えたが、高値警戒感も強く、大引けにかけてはやや伸び悩んだ。
日経平均の9連騰は、2009年7月14日―27日以来4年5カ月ぶりの連続上昇記録。高値警戒感や年末年始の6連休を控えたポジション調整売りも出たが、円安や新年相場への期待が打ち消した。主要先進国の景気回復期待や、当面は金融緩和環境が継続するとの安心感が相場の支えとなった。東証1部値上がり銘柄数は全体の84%に達し、TOPIXは5年5カ月ぶりに1300ポイントを回復した。
市場では「NISA(少額投資非課税制度)を通じた個人マネーの流入が継続している。輸出企業の業績上振れ期待もあり、買い安心感がある」(ちばぎん証券顧問の安藤富士男氏)との声が出ていた。
2013年の日経平均上昇率は56.7%で、1990年のバブル崩壊後では最大の上昇率となった。
個別銘柄では、三井不動産<8801.T>が年初来高値を更新。来年の日銀追加緩和観測や資産価格上昇への期待などを背景に買われた。不動産株は総じて高い。半面、日本製紙<3863.T>は軟調。28日付の日本経済新聞は、同社の2013年4―12月期の連結営業利益が170億円程度になったようだと報じた。前年同期(旧日本製紙グループ本社)比3%減となる。収益悪化を警戒した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり1492銘柄に対し、値下がりが217銘柄、変わらずが67銘柄だった。
(河口浩一)
日経平均<.N225>
終値 16291.31 +112.37
寄り付き 16269.22
安値/高値 16182.71─16320.22
TOPIX<.TOPX>
終値 1302.29 +12.22
寄り付き 1298.87
安値/高値 1295.46─1302.87
東証出来高(万株) 291016
東証売買代金(億円) 22099.88
*表をつけて再送します。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら