日本にノーベル賞が来る理由 伊東乾著
昨年4人の日本人が受賞したノーベル賞に関心が高まる中で、「なぜ来たのか」を過去の例にも触れながら解説した。著者は作曲家、指揮者でありながら、東大准教授を務める理系研究者だ。
日本人はノーベル賞に卓越した業績が必要と「勘違い」しているが、実際には欧州の科学界の価値観が反映し、流行にも左右される。またアメリカ以外で、自国で教育を受けた科学者が受賞を続ける日本は例外的で、「世界で誇っていい」と強調する。
日本人の受賞理由を調べると「非欧米」「平和国家」という2点の期待が背景にあるという。これらの強みを活かし「共に生きる未来」を科学で世界に提案することが日本の国家戦略になると訴える。
朝日新書 735円
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