付き合いたくないお金持ちのドン引き行動3選 あなたの身近にも嫌なお金持ちがいるはずだ

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こうしたプロたちから「手厚いサービスを受けたい」と望むお金持ちは、お金ときれいな付き合いをしなければいけません。それだけではなく、実は人前での「振る舞い」にも気をつけなければならないのです。それは、人柄や態度ににじみ出るために、プロたちにとってはお金持ちの預金残高よりチェックしやすく、顧客の仕分けのための有効な目安になっています。

プロの専門家によくしてもらえば、いい情報をいち早く知ることができたり、特別なサービスを受けることができたり、得をすることが多いものです。

そのためには、お金持ちは資産を預かるこうしたプロと「ウィンウィン」になる関係性を築く必要があります。ところが、「プロのおいしいところだけを利用しよう」という気持ちが強いと、短期的に得する機会はあっても、やがて互いの関係に齟齬(そご)が生じて、「お金との縁」まで遠ざけてしまいます。

「1円でも安いもの」を比較する金持ちは敬遠される

実際、富裕層に対する顧客サービスのトップセールスたちに聞いたところ、彼らが最も嫌がるタイプは「とにかく値段を比較しまくる人」でした。

どのサービスがいくらかかるのか、事細かに質問を繰り出し、それに丁寧に答えてあげたにもかかわらず、ほかに1円でも安いサービスが見つかると、何の躊躇もなく鞍替えしてしまうお金持ちもいるそうです。自分にサービスを提供してくれる「人」ではなく、サービスそのものの「値段」を基準に選ぶタイプのお金持ちですね。一般に、欧米のお金持ちはその反対に、「値段」より「人」で決めることが多いようです。

一方で、シンガポールの庶民もそうですが、アジアの新興国では「1円でも安いモノやサービス」を求める傾向が今なお強いですね。短期的に見れば賢い買い物をしていると言えるのかもしれません。

しかし、それは「人」の持つ価値を無視して、値段だけで買い物をしていると言うこともできます。一見よい買い物をしたかもしれませんが、よいアドバイスを得られず、値段が安いだけの変なモノをつかまされるケースも少なくないでしょう。

とくに金融商品の場合、その商品の内容を完璧に理解したうえで購入しないと、結果的に損する羽目になることが少なくないのです。プロから真摯な提案を受け、それに従っていれば大火傷をすることはほとんどないのに……と筆者も考えます。

さて、プロ執事が敬遠するお金持ち、2番目は「絶対に元を取ろうとする」タイプです。

例えばバイキングの食事で、食べたい気持ちよりも「どれを食べたらいちばん元が取れるか」を優先して料理を選ぶ人はいませんか。あるいは、保険契約で「隙あらば(やや不正に)請求しようとする人」もいるそうですね。中には「盗難に遭った」とか、果ては「連れが重傷を負った」などと見せかけて請求をする人も一定数いると保険会社から聞きます。そんな人は立派な犯罪者なのですが……。

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