週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

60歳以上の「再就職」が困難を極める根本原因 ブランク期間が長くなればなるほど高難易度

8分で読める
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

先日、マンションの管理組合で樹木の剪定(せんてい)をシルバー人材センターに頼んだら、やってきた5人のうち庭木職人上がりの人は1人だけで、残りの4人はみな大手企業の元サラリーマンだった。なかには、身なりがきちっとしている人もいる。元銀行員だったそうだ。

みな楽しそうだ。やりたいときだけやるようにしているというが、現役の時代よりも欠勤は少ないという。性に合わないですぐに辞める人もいるが、それ以外はほとんど辞めることもない。実際、最高齢は84歳、私と同じ年でクレーン車を器用に操作して仕事も早い。現役の頃は工場の工務畑で、機械いじりが好きだったという。

現場仕事だけではない。もともと得意な分野を究め、「手に職をつける」という道もあるだろう。この前、新聞を読んでいたら、59歳で将棋の駒づくりを始めて、ついに竜王戦で使う駒をつくったという駒師を紹介していた。もちろん誰にでもできる話ではない。そこまでいかなくてもいいからと、あまり気負うことなく職人修業に打ち込んでいる人も多い。そうした人たちが生き生きとしているのも事実だ。

ベストは「好きな仕事を見つける」こと

要するに、人生の後半戦は、本人の好きなように生きればいい。可能であれば隠居して遊んで暮らすのもいい。私のおすすめは好きな仕事を見つけて好きなようにやることだ。

『定年前後「これだけ」やればいい』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

定年後の仕事は本人が自由に選べばいい。もし、それまでデスクワークや営業をしてきて、ほかにやってみたい仕事がないのであれば、慣れない仕事を一から始めるよりは昔の経験やスキルが使える仕事を選んだほうがいいということだ。体力的にもそのほうが息長く続けることができるだろう。

何より、現役時代に長い時間をかけて蓄積してきた多様な経験や知的な能力を、そのまま死蔵させてしまうことは本当にもったいない。本人にとっても、日本にとっても大損失といえる。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象