30代以下の「賢い」保険との付き合い方超基本 手取りが増えない時代のお金の使い方とは

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また、保険には「掛け捨て型」と「貯蓄型」というものがあり、それぞれ特徴が違います。

掛け捨て型についてですが、こちらは名前のとおり、保険料を払った分のお金や保障が必ずしも返ってくるわけではありせん。つまり、病気やケガにならなければ、支払った保険料が無駄になってしまうということです。その代わり、保険料が安くおさまることが多いのが特徴です。

一方、貯蓄型の保険は、支払った保険料が返ってきたり、ボーナス給付があったりと、お金が戻ってくるので、支払った保険料が完全に無駄になることはありません。しかし、その分毎月の保険料が掛け捨て型よりも高くなります。

高額療養費制度とは?

保険の制度やメリットを確かめたうえで、こういった任意保険に入るべきか、入らなくてもよいか考えてみましょう。個々人のライフプランにもよるので、一概にどちらがいいとは言えません。

ネット検索をすると中にはすごく保険料の安い民間の任意保険もありますが、そういった保険であっても、毎月、毎年となるともちろん出費も多くなります。収入が少なく、本当に貯金も少ないのであれば、毎月保険にいくらか支払うよりも、まずは数カ月分の収入程度のお金を貯めておくことが先決でしょう。

前述しましたが、日本は国民皆保険制度によって、公的医療保険への加入は義務付けられています。さらに、日本には「高額療養費制度」というものがあります。

この高額療養費制度は、医療費が高くなったとき、自己負担の限度額を超えた分のお金が返ってくる制度です。例えば、年収約250万円の人が入院をした場合、病院の窓口で支払う金額が30万円だったとしたら、高額療養費の申請をすることにより、自己負担額である5万7600円を超えた部分、つまり約24万円が返ってきます。

前もって必要書類を提出して、健康保険組合から「限度額適用認定証」の交付を受けていれば、医療機関などの窓口にそれを提示することで自己負担限度額である5万7600円を支払うだけで済むのです。

限度額適用認定証の利用にはいくつか条件があります。しかし、普通に高額療養費の申請をするとお金が戻ってくるのは約3カ月後とされているので、治療費の支払い時に最低限の費用負担だけで済むならば、ひとまず発行してもらっておいて損はないでしょう。

病気やケガの通院や入院だけでなく、出産が帝王切開になる場合にも対象になるので、出産費用の軽減という意味でも、ぜひチェックしておいてください。

しかも、この高額療養費制度は、公的医療保険が適用されるものがその対象となっています。民間の任意保険の中にはがんに特化した保険もありますが、基本的にはがんの治療にかかる費用も、高額療養費制度の適用範囲内です。

この制度を使えば、病気やケガで医療費が高額になったときに、まったく金銭的なサポートがないのかと心配する必要はひとまずないと言えるでしょう。

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