「身だしなみが整ってない」ことも、多くの人事が印象の悪い学生の特徴として挙げている。
もしかすると学生は「身だしなみ」という言葉の意味を理解していないかもしれない。「身だしなみ」は身の回りに関する心がけを指しており、キャリアセンターで指導する服装やマナー、姿勢、言葉づかいのすべてを含んでいる。
身だしなみは相手に与える印象に強い影響を与える。清潔で健康そうな身だしなみとは、髪や服装だけでなく、表情、声質、話し方も含んでいる。
「身だしなみが整っていない。話がだらだら長く、要点をまとめていない。元気、覇気がない。志望動機が明確でない」(301~1000人・メーカー)
「姿勢が悪い。面接官に目線を合わせない。質問に対して、自分の考えを簡潔にわかり易く説明できない。志望動機が曖昧」(301~1000人・メーカー)
「ロジカルに話せない。声が小さい。企業研究が不足している(志望動機が曖昧)」(301~1000人・メーカー)
コメントにあるとおり、身だしなみが整っていない学生は、おどおどした自信のない印象を与えてしまう。そして、声は小さく、志望動機も曖昧だ。面接官の中にはこういう学生に対して「かわいそう」という感想を漏らす人もいるが、面接を通過させることはない。
無断欠席と遅刻は絶対NG
人事が評価しない学生のタイプを紹介してきたが、絶対にNGなのは無断欠席(キャンセル)であり、かなりアウトに近いのは無断での遅刻である。人事関係者は感情コントロール能力に長けていることが多いが、こういうマナー違反に対する批判ワードは短く、その短さに怒りを感じる。
「無断欠席」(300人以下・マスコミ・コンサル)
「遅刻、キャンセル」(300人以下・情報・通信)
なぜ人事が怒るのか。面接では人事以外の部署の部課長や取締役も登場する。無断欠席があるとそういう役職者に迷惑をかけるので、無礼な学生を怒るわけだ。もっとも欠席した学生も覚悟はできているはずだが、行けないなら行けない旨の連絡をするのが礼儀である。事前に連絡さえすれば、別日程に組み替えてもらえることだってある。
遅刻は無断欠席に比べると罪は軽いが、面接の順番や時間を狂わせてほかの学生にも迷惑をかける。いまはスマホで簡単に連絡が取れる。数分程度の遅刻でも連絡するのが礼儀だと思う。
こうした採用担当者のコメントを参考にしながら、「悪い印象を与えない面接」を心がけてほしい。
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