心の脳科学 「わたし」は脳から生まれる 坂井克之著

心の脳科学 「わたし」は脳から生まれる 坂井克之著

「わたしは何者か」という問いを突き詰めていくと、それは哲学に通じてしまう。人間の意識は、「現象」であり「物質」ではない。つまり、冒頭の問いは科学では扱えないものであった。

しかし、脳科学の世界は、それまで心とか精神という名で語られてきた現象が、脳という物質に還元され、そのメカニズムが着々と解き明かされつつあるという。МRIなどの脳画像研究では、なんらかの人の思考や感情が、脳領域のどこで行われているかが簡単に分かってしまうのだ。

本書は、脳科学の最先端とその可能性を認知神経科学者が考察したもの。併せて、すべての思考を脳という物質に還元してしまうことの倫理的な危うさにも言及している。

中公新書 945円

Amazonで見る
楽天で見る

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ひとりの贅沢空間~週末に聴きたい名盤
  • 若者のための経済学
  • 内田衛の日々是投資
  • ほしいのは「つかれない家族」
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
衰退か再興か<br>アトキンソンと考える<br>日本の生存戦略

急激な人口減少と高齢化の先に待ち受ける地盤沈下を避け「日本再興」を進めるには、従来の常識にとらわれず新しい発想で問題に取り組むことが必要だ。最低賃金の引き上げを含む3つの生産性向上策を軸に、日本が生き残る道を探った。