アップルが「iPad Air」とminiを刷新の深いワケ iPad miniは3年半ぶりのモデルチェンジ

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続いて価格が安いのが4万5800円~の7.9インチiPad mini。そして5万4800円~の10.5インチiPad Airとなる。iPad Airは先述のとおり、iPad Proと同じSmart Keyboardが利用できることから、文字入力を積極的に行いたい、ドキュメント作成の割合が多い人にとっては、iPad Airがおすすめとなる。

今回、追加された2モデルはA12 Bionicチップを搭載していることから、2〜3年程度の息の長い製品となることが期待される。また、これまでのiPadの筆者の使用経験から考えても、家庭であまり持ち出さない用途であれば4〜5年、積極的にモバイルする人でも3〜4年は第一線で活躍してくれることになるだろう。

ここで問題になるのがストレージだ。長く使えば、写真やビデオ、アプリ、ゲームなどでストレージ容量を消費していくことになる。64GBモデルと256GBしか用意されておらず、より長く使うことを見据えるなら256GBモデルを選んでおきたいところだ。

別の視点から見ると…

今回のモデル展開を別の視点から見ると、新たに追加されたハードウェアは存在していない。iPad miniも、これまで販売されてきたiPad mini 4のデザインをそのまま使っているし、新しいiPad Airは併売されてきた10.5インチiPad Proそのものだ。さらにいえば、iPad(第6世代)は2013年10月に発表された初代iPad Airのボディをそのまま使っている。

もちろん、それぞれの製品でチップやディスプレーを最新のものに置き換えたり、とくにiPad miniについてはスピーカーをステレオにするなど、細かい仕様変更を行っている。しかし、いったんなくなったモデル名を復活させたり、以前のハードウェアデザインを引き継いでいるなど、非常に効率的に製品ラインナップを拡充させていることがわかる。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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