「男も女も老けさせる」紫外線対策、よくある5NG 10年後のシミ、シワ、たるみに…対策してる?

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次によくある紫外線対策のNGは「目の紫外線対策に無頓着」なことです。

【5】「目からの紫外線」に無頓着で、「サングラス」をしない

「目から入った紫外線が、シミやそばかすをつくる」といったら驚きますか? あまり意識していないことですが、紫外線は実は「目」からも入り込みます。紫外線は目にダメージを与え、それ自体、角膜の炎症、目の痛み、白内障などの症状を起こす恐れがあります。

また、紫外線により角膜が炎症を起こすと、脳の視床下部へ信号が送られて、脳が危険を察知します。そして、体の防御反応のために脳から「メラニン(色素)をつくれ」という指令を出します。つまり、目から紫外線が入ることで、紫外線を直接浴びていない皮膚にも、シミやそばかすができてしまうのです。

さらに、紫外線は「光老化」といって細胞を老化させるばかりでなく、皮膚の細胞の遺伝子を傷つけ、皮膚がんを発生させるリスクもあります。ですから、目だけでなく、皮膚を守るためにも、「目から入る紫外線対策」は重要なのです。

アメリカから帰国すると、日本では夏でもサングラスを着用する人が圧倒的に少ないことに気づきます。

紫外線の強い季節は、特に「UVカット効果」のあるサングラス、コンタクトレンズを装用してください。私も普段、UVカットのメガネやUVカットサングラスを「紫外線対策」として愛用しています。

「見た目」が若くなると、人間関係もよくなる

私たち皮膚科医は日々の診察において、いろいろな人の皮膚の状態を観察しますが、傾向として、肌がきれいで「見た目」が若い人は、内臓も若くて健康ということが多々あります。

逆にいうと、肌にハリがなくて調子が悪いというときは、内臓が疲れているとか、内臓疾患がある可能性もあるわけです。肌の調子は一種のシグナルといえます。

つまり「外見力をアップさせる」ことは、仕事や人間関係をよくするばかりでなく、健康を保つことにもつながるわけです。その意味では 「見た目は万能」といっても過言ではありません。

ここに挙げた「5つの盲点」を少しずつでも改善していけば、今より「見た目」が若くなることは、誰でもできる、私はそう確信しています。

小川 徹 皮膚科専門医、ハーバード大学マサチューセッツ総合病院客員研究員

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おがわ とおる / Toru Ogawa

医学博士。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、ロンドン大学セントトーマス病院など、アメリカ東海岸、同西海岸、イギリスで、これまで豊富な国際経験をもつ。ハーバード大学マサチューセッツ総合病院では、アメリカ専門医学書の分担執筆をしながら、「皮膚とAI」に関するマサチューセッツ工科大学(MIT)との共同研究などに取り組んでいる。アメリカ皮膚科学会(AAD)など、多数の国際学会に所属。欧米をはじめ、アジア、南米、アフリカなどに、グローバルなネットワークをもち、全米最大の日系情報誌「U.S.FrontLine」をはじめとする国内外のメディアでも活躍中。東日本大震災を契機に、「ポジティブ皮膚科学」という概念を提唱している。「ポジティブ皮膚科学」とは人々の心を明るく、気持ちを前向きにできるように、皮膚科学を基軸に心理学や芸術など、ほかの学問領域との結びつきにより、皮膚科学を応用した学術的なコンセプトである。あこがれはマザー・テレサ。

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