【林文子氏・講演】本当に心が満たされる仕事のやりがいとは何か(その4)
東洋経済新報社主催フォーラム「Employee Engagement Forum 2008」より
講師:林文子
2008年10月2日 ダイヤモンドホール(東京)
●業績が上がらないのは自信を失っているから
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それで仕事の仕方を見ていましたが、皆さん資質は高い。でも業績が上がりません。なぜか。それは自信を失っているからです。どういう会社でもあることなのですが、お店全体が売れなくて自分の業績も悪いということになりますと、本当はスキルがあるのだけど、それを思い出せなくなってしまう。最盛期にはかなり売っていたお店ですから、そんなはずはないのですが自信が無くなってしまうのです。3年ぐらいそういう生活をしていますと、目標は未達のために存在するようになってしまうのですね。
営業は、毎日毎日いろいろなことがあります。飛んで歩いて、そして1ヵ月経てば営業成績がリセットされて、またゼロになって1から始めていく。1年経つと年間成績が出るけれども、またゼロになって1から始める。こういうことを繰り返してやっていかなくてはいけない。この人たちの精神性の問題なのですが、非常に気持ちが落ち込んでいて、寂しかったり、つまらなかったりして飽きている。こういう精神状態にある人は、自分にも自信がありません。そして自分の働いている職場をちょっと否定している。お店全体が沈んでいるのです。そういう気持ちを持っている人たちに、私が自分の計画を話しても意味が無いと思ったのです。
(その5に続く、全8回)
林文子(はやし・ふみこ)
現・東京日産自動車販売会社・代表取締役社長。
東洋レーヨン、HONDAの営業経験などを経て、BMW東京株式会社の新宿支店長、中央支店長に就任。その後フォルクスワーゲン東京代表取締役社長、BMW東京の代表取締役社長、ダイエー会長のキャリアを経て現職に至る。
現・東京日産自動車販売会社・代表取締役社長。
東洋レーヨン、HONDAの営業経験などを経て、BMW東京株式会社の新宿支店長、中央支店長に就任。その後フォルクスワーゲン東京代表取締役社長、BMW東京の代表取締役社長、ダイエー会長のキャリアを経て現職に至る。
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