オススメなのは、同じJR東日本が発行しているビューカードで、Suicaにチャージする際の還元率が、通常の3倍になる。通常の買い物だと0.5%しかポイントがつかないが、Suicaへのチャージの場合は、1.5%に付与率が跳ね上がるため、これを利用しない手はない。例えば、筆者は月に1万2000円から2万円ほど、電車やバスに乗るためにSuicaにチャージしているが、この金額に対して180ポイントから300ポイントほど付与されている形になる。明細をウェブのみにしているとさらに50ポイントのボーナスポイントがつく。
貯まったポイントは、上記のJRE POINTで、1ポイント=1円としてSuicaにチャージすることができる。月に300ポイントは少ないように見えるかもしれないが、年間にすると3600円になり、1000円のランチなら3回も無料になる計算だ。単にチャージするだけでこれだけのポイントが貯まるなら、利用しないのはもったいない。
また、ビューカードはSuicaアプリに登録すると、残高が一定額を下回ると自動でチャージをしてくれる、オートチャージが利用できるようになる。ほかのクレジットカードはオートチャージには非対応で、都度、チャージの作業をする必要があるため手間がかかる。一度オートチャージに慣れると、元には戻れないほど便利で、そのためだけにビューカードを作ってもいいほどだ。
なお、現在、SuicaはApple Pay経由でのチャージに3.5%のポイントをつけるキャンペーンを実施中だ(要申し込み)。オートチャージは対象外になるが、ビューカードをApple Payに登録して、ウォレットアプリからチャージするだけでポイント還元率が上がるため、4月末まではこの方法を活用するといいだろう。
Suicaのチャージのためだけにビューカードを作るのであれば、年会費のかからないものを選択するといい。筆者はリボカードを作り、リボ払いになる額を上げて手数料がかからないようにしている。ビックカメラSuicaカードも、年会費は初年度無料で、2年目以降も年1回の利用があれば無料になるので、選ぶ価値がある。Apple PayでSuicaをお得に使うなら、こうした技を駆使したい。
2.QRコード決済がさらにお得になる「Kyash」
PayPay、LINE Pay、楽天PayなどのQRコード決済は、発展途上で利用者や加盟店を増やさなければならないため、ユーザーへの還元がとにかく手厚い。アプリを起動させ、QRコードを読み取ってもらう手間がかかるぶん、Apple Payより利用時の操作が煩雑なのは難点だが、そこに目をつぶればお得度は断然上になる。
例えば、本稿執筆時点ではPayPayが1回1000円を上限にした20%還元を実質中。LINE Payも、ファミリーマート限定で2月21日まで20%還元を行っている。また、PayPayや楽天Payはキャンペーン以外でも0.5%ぶんのポイントをもらえる。LINE Payは利用額に応じて還元率が変動する仕組みで、0.5%から2%の間で還元を受けられる。
この還元率をさらに上げる手もある。ウォレットアプリの「Kyash」を使うのが、その方法だ。Kyashとは、アプリでバーチャルなプリペイドカードを発行できるサービス。利用した際には、あらかじめチャージした残高が引き落とされる仕組みだ。VISAのリアルカードを発行することも可能で、これがあれば実店舗などでも利用できる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら