地方鉄道の「模型」に詰まった開発のこだわり 「鉄道コレクション」商品化の決め手は話題性

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地方ローカル鉄道の車両などを商品化している「鉄道コレクション」(筆者撮影)

近年、地方のローカル鉄道の駅などで、その鉄道の車両模型を販売しているのを見かけることがある。よく見ると「鉄道コレクション」という製品であることが多い。

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この「鉄道コレクション」は実物の150分の1(Nゲージ)サイズのプラスチック製。鉄道模型のブランド「TOMIX」(トミックス)を手掛ける模型メーカー、トミーテックの製品だ。価格は2両で2000~3000円前後と、高価なイメージの鉄道模型としては比較的安価。走らせるための車輪やモーターのない展示用モデルであるためだが、別売の車輪などを取り付ければNゲージと同様に走らせることも可能だ。

ただ、ローカル鉄道を対象にした商品はパイが小さく、なかなか成立させにくいように感じる。どのような商品展開をしているのだろうか。

「食玩」ブームの時代に登場

トミーテックの担当者によると、「鉄道コレクション」の販売開始は2005年。同社が2003年から展開している、ジオラマに使用する模型シリーズ「ジオコレ」の一環として登場した。

「ジオコレ」の最初の商品は、Nゲージサイズのバスの模型「バスコレクション」だ。当時はまだバスの模型がなく、鉄道模型の周りの情景作りにと考えられたという。当時はちょうど「食玩」ブームの時代でもあった。食玩はお菓子のおまけとして中身が見えないおもちゃをつけるというもの。これに着想を得て「中身の見えないパッケージにより数を出して、価格を下げながらも製品化のハードルを低くして展開しようということで始まった」と担当者は振り返る。

「鉄道コレクション」も同様のスタイルで始まった。中身の見えない1両ずつのパッケージの商品は販売開始以来続いており、現在では第27弾まで達している。

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