定年後の生活がグッと楽になる3つの見直し 年金と退職金では100歳まで生きられない

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「10GBも毎月データ通信を使わない」という人でも、格安SIMで料金をグッと抑えられる可能性はあります。たとえばDTI SIMの音声通話込みでデータ通信量7GBの料金プランは、10分かけ放題サービス付きで月額3980円(税抜)。一方、ドコモの音声通話5分かけ放題の「カケホーダイライト」プランでデータ通信量5GBを組み合わせると、月額7000円(税抜)となっています。その差は月額約3000円です。

CMなどのプロモーションの影響で、家族で利用すれば大手キャリアのほうがお得だと思われがちですが、このケースのように格安SIMへの乗り換えがお得な場合があります。また、大手キャリアの場合、2年定期契約の解約違約金やこれまで貯まったポイントが乗り換えを妨げる要因となる場合もありますが、毎月の削減額を考慮すると、早めの乗り換えが老後の生活を助ける可能性もあります。

公的保険があれば民間の保険に入る必要なし?

子どもが自立するまでのリスクに備えて加入する生命保険ですが、自立後もこれまでと同じ内容の保障が必要とは限りません。思い切って死亡保障を見直して、保険料のカットも選択肢に含めましょう。あるいは、子どもがまだ自立する前でも家計が苦しいという場合、解約前に保障額の減額を検討したいところです。

例えば、1000万円で契約している生命保険の保険金を500万円まで減額して毎月の保険料を減らすことで、減額した金額に応じた解約返戻金(解約したときに戻ってくるお金)が受け取れる場合もあります。生命保険は一度解約すると、再加入には原則として医師の診査が必要となり、また加齢により保険料も以前よりアップします。これは解約を何とか避けるための「奥の手」として覚えておきましょう。

また、医療保険にも貯蓄型の商品がありますが、そもそも保険料が高いため、家計を圧迫する原因となっている可能性があります。掛け捨て型との大きな違いは解約返戻金の有無であり、保障内容に大きな違いはありません。そもそも医療保険に加入する目的は、急な入院や手術への備えであり、貯蓄ではありません。掛け捨て型に乗り換えて毎月の保険料を安く抑える分、浮いたお金を別途貯蓄に回せばいいわけです。

あるいは、ほとんどの人にとって、通常の治療は公的保険で3割の自己負担で済むことや高額療養費制度を踏まえると、そもそも医療保険の加入自体を見送る選択肢も考えられます。

普段目に留める機会が少ない分、ついついほったらかしになりがちなのが固定費です。しかし、一度削減に踏み切れば、自動的にその効果が長く続くからこそ、まずは見直すべき支出といえそうです。

吉田 祐基 ライター兼編集者

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よしだ ゆうき / Yuki Yoshida

各種金融系情報誌の編集・執筆業務を行う株式会社ペロンパワークス所属。大手不動産情報サイト編集記者を経て入社。株・投資信託の編集・執筆を担当。ファイナンシャルプランナーの資格も。

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