定年後の生活がグッと楽になる3つの見直し 年金と退職金では100歳まで生きられない
ベストセラーとなった『LIFE SHIFT-100年時代の人生戦略』(東洋経済新報社)をきっかけに、「人生100年時代」という言葉がだいぶ浸透してきました。
政府が設置した「人生100年時代構想会議」によると、「ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています」という報告がされています。事実、厚生労働省の調査によれば、全国の100歳以上の高齢者は2018年9月現在で6万9785人に上ります。この数値は、平成元年の3078人の約22.7倍にもなるのです。
年金と退職金では老後を送れない「長生きリスク」
一見いいことのように思われる長寿ですが、ここ最近では「長生きリスク」と捉えられています。なぜなら、寿命が伸びれば、定年後の40年もの期間を年金や貯蓄だけで暮らさないといけないからです。これまで退職金と年金があれば十分だった時代から人生100年時代になることで、「お金の常識」が大きく様変わりしています。
総務省統計局の家計調査(2017年)によると、1ヵ月の消費支出(税金を除いた生活に必要なお金)は、60代の世帯で約29万円となっています。仮に60歳で定年を迎え、100歳まで生きるとしたら、単純計算でもかなりの額になります。
年金や退職金だけで生活を賄えない時代が来ると、これまで以上にお金の上手なやりくりをする必要があります。今回は収入を増やすのではなく、支出を減らす方法に焦点を当てていきたいと思います。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら