2019年の株価はここから意外に上昇する?

株価は悪材料が多い中でも意外に堅調

改めて相場格言を持ち出すと、2019年は「亥固まる」。また戦後における亥年の日本株は4勝1敗、平均騰落率は+16.2%と比較的堅調だ。亥年相場における1年間の歩み(過去5回平均値)をみても、年末にかけてじり高の傾向がみられる。

2019年は意外にも上昇する年になる?

実は、もうひとつ興味深いデータがある。1959年以降、西暦末尾「9年」の日本株は6勝0敗と負けなしで、平均騰落率は+27.2%だ。もちろん、昭和から平成までの経済成長率や人口動態等も異なるうえ、データのサンプルも少ないため、額面通りの株価上昇は割り引く必要もある。

ただ、バブル高値をつけた1989年は昭和から平成へ元号を改正した年だった。2019年は新元号改正が重なるうえ、国内景気の押し上げ要因も豊富だ。まずは、新元号にあやかり、「元年婚」や「元年ベビー」が増えるとの見方もある。また政府は春の新天皇即位の祝賀ムードを高めるためにゴールデンウイークを10連休に拡大する。

アメリカのドナルド・トランプ大統領の来日が予想されるなか、夏の参院選に向け貿易交渉の進展も期待される。さらに秋にはラグビーワールドカップが全国12会場で開催される。国内外からの多くの観光客でにぎわいそうだ。さらに旅行や外食や小売業界等に追い風となり、インバウンド効果が地方経済の活性化にもつながる可能性もある。

仮に秋の消費増税に対するテコ入れ策(教育無償化、軽減税率導入、景気対策等)で景気の冷え込みが最小限に収まれば、2019年後半には日本株に見直し買いが入り、前出の亥年相場と西暦末尾9年の株高パターンが現実味を帯びることもありそうだ。冒頭で触れたとおり、成功するには、人と違う行動をとること。日本株の売買にあてはめると、海外マネーの勢いに翻弄されるよりは、年金マネーの動きを参考にした方が良いかもしれない。「地道な下値拾い」が運用の賢者への「近道」になりそうだ。

最後に、今後の日経平均での重要な節目をあげておく(1月23日時点)。
2万4270円 2018年10月高値
2万3256円 年初来+16.2%水準(亥年の平均上昇率)
2万2173円 200日線(長期線)
2万1713円 半値戻し(高値24270円→安値19155円の下げ幅に対し)
2万1665円 75日線(中期線)
2万1149円 2018年10月安値
2万0860円 3分の1戻し(高値24270円→安値19155円の下げ幅に対し)
2万0617円 2018年3月安値(米中貿易摩擦懸念)
2万0593円 直近値(2019/1/23)
2万0491円 25日線(短期線)
2万0014円 2018年末値
1万9155円 2018年12月安値(原油急落)

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