男女4人食った「凶暴グマ」のおぞましい実態

「スーパーK」駆除の一部始終に密着

4人の犠牲者が出てもなお、山に入る理由……それは、あのタケノコ、ネマガリダケだった。旬のネマガリダケは、業者に売れば1キロ350円。1日1万円以上稼ぐ業者もいたという。さらに、この年は不作でさらに高い値がついたと言われている。

ツキノワグマを研究して40年の米田さんは、ある答えを導き出した。

ツキノワグマを研究して40年、米田一彦さんが導き出した答えは? フジテレビ「報道スクープSP 激動!世紀の大事件Ⅵ~平成衝撃事件簿の真相~」は1月26日(土)夜9時から放送予定です(写真:フジテレビ)

なぜ穏やかなツキノワグマが人食いグマ“スーパーK”に豹変してしまったのか――。

それは、人々が追い求めた、ネマガリダケなのではないか、と。

米田さんの調査によると、このタケノコは、クマの大好物でもあったのだ。この年は不作で、ただでさえ山に生えているネマガリダケが少ないのに、さらに人間たちに奪われてしまう……。

人間の味を知ったクマは再び人を襲う

山に入った犠牲者たちは、自分たちが採ったネマガリダケを身に着けていた袋に入れていたという。次から次へと自分たちの貴重な餌が入っていく袋を、どんな思いでやぶの中からにらみをきかせていたのだろうか。

米田さんは、人間の味を知ってしまったツキノワグマは同じ味を求めて、また人を襲うだろうと分析した。「駆除するしかないでしょう」と。猟友会に出動が要請される。熊取り名人らが団結して、“スーパーK”と思われるクマと向き合うことになる。

カメラの前で繰り広げられる激しい銃声……。まさに命がけのミッションだった。急所を外してしまうという事態に見舞われるも、最終的に仕留めることができた。体重70キロほどのメスグマだった。しかし、このクマが4人の命を奪った“スーパーK”なのか? それは鑑定をして、胃袋の中を見るまではわからない。3日後、このクマの胃の中から人体の一部が見つかったが、米田さんは、体格から見ても“スーパーK”である可能性は低いのではと推測する。

では生存者が見た、巨大な“スーパーK”は、いったいどこに行ってしまったのか?

「数頭以上、関わっているのではないでしょうか」

米田さんによると、人肉の味を知ってしまったクマは複数いて、まだあのエリアに息を潜めている恐れがあるという。

あれから3年、人が命を奪われるような獣害事件は鹿角では起きていない。しかし、米田さんは引き続き現地調査を続けている。

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 夢を諦めない「脱会社員の選択」
  • フランスから日本を語る
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • この新車、買うならどのグレード?
トレンドライブラリーAD
人気の動画
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
統合から20年どこでつまずい<br>たのか みずほ 解けない呪縛

みずほ銀行が相次ぐシステム障害で窮地に陥っています。その根底には、3行統合から今に至るまで解決できていない呪縛と宿痾が。本特集ではみずほが抱える問題点をガバナンス面や営業面などから総ざらい。みずほは立ち直ることができるのでしょうか。

東洋経済education×ICT