男女4人食った「凶暴グマ」のおぞましい実態 「スーパーK」駆除の一部始終に密着
2人目が殺されてからわずか3日後、今度は65歳の男性が消息不明に。その5日後ようやく発見されたものの、ひどく食い荒らされた状態だった。
両手両足はほとんど骨だけとなり、内臓も失われていたという。1人目よりもさらにひどい状態となって見つかってしまった。
米田さんは、この人食いツキノワグマを“スーパーK(鹿角のK)”と名付けた。
本来、木の実や果実を好み、人間の気配を感じると遠ざかると思われたツキノワグマにどんな異変が起きているのか?
スーパーKか!?クマから奇跡的に逃げ切った男性
取材班は“スーパーK”と思われるクマに襲われたが、奇跡的に逃げ切った生存者の男性の話を聞くことができた。彼もまたタケノコを採りに山に入ったという。やぶから突然現れたクマは、わずか1メートルという至近距離まで近づいてきた。
荒い息づかいとともに、鋭い目でにらみ付けてくるクマに、男性は一瞬「ここで自分は死ぬのか……」と思ったというが、そう簡単に諦めるわけにはいかなかった。とっさに取り出したのは、自分のタバコ。獣は火を恐れるのではないかと想像し、無我夢中で火を付けた。タバコをクマのすぐ近くまで投げる……もくもくと煙を出すタバコに、反応するかと思われたが、相手は微動だにしなかった。
男性とクマのにらみ合いは、20分ほど続いたという。その後、男性は次の手に出る。目だけを動かし、そばにあった竹を持っていたナイフでそっと斜めに切り、鋭い槍のようなものを作り、相手の目を狙い思い切り投げた。
すると……目にこそ当たらなかったが、顔に命中。クマはついに、やぶの奥へと消えていったという。男性は命拾いしたものの、ある恐ろしい光景が今でも忘れられないという。
「鼻のここのところに、血のりがべったりとついていたんです」
その血こそ、人間を食らったときについたものだったのか……。
そして、ついに4人目の犠牲者が……。女性だった。
相次いで人を襲った“スーパーK”は、次第に凶暴化しているように思われた。
一体、熊取平のどこに息を潜め、新たな人間=餌を狙っているのか――。
人々の不安は高まる一方、タケノコを採りに山に入る人たちは後を絶たなかった。フジテレビの取材班も彼らにマイクを向けた。
「クマが出るのを知っていますか?」
すると答えは「知っていますよ。怖いですけど、実際に見たことがないから」。
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