《NEWS@もっと!関西》古都・京都駅前に風雲急、ヨドバシカメラ進出に地元が驚きの声

《NEWS@もっと!関西》古都・京都駅前に風雲急、ヨドバシカメラ進出に地元が驚きの声

JR京都駅北側にそびえる京都タワー。その裏手に回ると、広大な更地が現れる。かつて京都近鉄百貨店が構えていたが、昨年2月閉店、今年3月に建物の取り壊しが行われた場所である。このひっそりとした空き地に、大手家電量販店のヨドバシカメラが大型店舗を出店する。

地上8階地下2階、店舗面積約5万平方メートルと、京都府下最大級の商業施設となる。ヨドバシカメラにとっては、大阪駅前の「マルチメディア梅田」に続く関西の2拠点目。今月5日に京都市に開発計画を届け出た。

「えっ、まさか」--。同日にヨドバシカメラの出店具体化を聞いた京都商店連盟のある会員は、思わず声を上げた。そもそも、ヨドバシカメラが京都近鉄百貨店の土地・建物を買収したのは3年前の2005年7月のこと。そこから具体的な出店計画が出ないまま年月が過ぎていたため、地元では数々の噂が流れていた。「ヨドバシは出てこないのでは」「土地を転売したらしいよ」「跡地にはシティホテルが進出してくるらしい」。ところが一転して当初構想どおりの計画がここにきて明らかになったため、会員は驚きを隠せなかったのだ。

大阪の繁華街・キタの核店舗になりつつあるヨドバシカメラの進出は、京都駅周辺地域の活性化につながるはず、と歓迎する声もある。が、その一方で、「店舗面積があまりにも大きい。地元の小売業が圧迫される恐れがある」(京都商店連盟の会員)と、大型店進出を警戒する地元関係者も無論少なくない。

ヨドバシにとっても、京都駅前への進出は大きな“賭け”になるだろう。先行して昨年8月に進出したビックカメラJR京都駅店が待ち受けており、激しい顧客争奪戦が予想される。

そもそも、昨今における地元の消費不振は深刻だ。京都駅南西側で建設が進む大型商業施設は、開業が当初今年3月の予定だったが、不況の影響でテナントが集まらずに来年9月に延期された。ヨドバシカメラは「(土地の買収から店舗構想提出の時間を要したのは)不況だから、ということではない。じっくりと計画を煮詰めていた」(ヨドバシカメラ広報)と話す。だが、厳しい経済環境下での出店計画は、今後も紆余曲折する可能性がありそうだ。

着工は来年8月、建物完成は10年10月の計画。オープン日などの詳細は「現在策定中」(ヨドバシカメラ広報)としている。
(梅咲恵司 =東洋経済オンライン)

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