では逆に下落率の大きかった銘柄はどれか。最も下落率の大きかったのは香水や化粧品の大手企業コティ(COTY)。
カルバン・クライン、クロエなど高級ブランドの香水を保有し、さらに2016年にプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)のビューティー事業を買収し、カバーガールやマックスファクターなど多数の有力ブランドを取得。ロレアル、エスティローダーに次ぐ世界3位の化粧品会社となった。
コティは1年間で株価が約3分の1に
それに伴って売上高は2017年6月期、直近2018年6月期と大幅に拡大したが、買収にかかる費用や金利負担などコストがかさみ2年連続赤字となっている。株価は、市場全体が上昇トレンドの真っただ中にあったにもかかわらず、2016年後半は下落が続き、2017年もほぼ横ばいで推移した。
2018年は2月のいわゆるVIXショックを機に下落が始まり、その後は立ち直ることなく、一貫して下げが続いた。2017年末からの年間の下落率は65%に達し、ほぼ3分の1となっている。
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