厳しい2019年相場に上昇する意外な株とは?

「破壊の30年」がもうすぐ終わろうとしている

近代から現代の日本は、30年おきに破壊と繁栄を繰り返しました。1870年から1900年は明治維新によって、約270年続いた江戸時代が終わりを告げ、1900年から1930年は日ロ戦争で日本が勝利を収めて先進国の仲間入りを果たしました。1930年から1960年は太平洋戦争によって日本は焼け野原になり、1960年から1990年は高度経済成長。そして、1990年から始まった平成は、バブル崩壊と、その後始末に追われました。

2020年から新しい時代が始まるという期待感

中野 ということは、渋澤さん的には、いよいよ2019年は破壊の30年が終わり、2020年から新たな繁栄が始まるという考えですね。

渋澤 近代日本における破壊の30年は、明治維新と太平洋戦争ですから、平成バブルの崩壊程度では、いささか破壊が足りなかったとも言えるのかも知れませんが、それでも1990年から30年という時間を経て、過去の成功体験者が一線を退き、世代交代が進みます。なので、2019年は世代交代の総仕上げとなり、2020年から新しい時代が始まるという期待感はあります。

藤野 とはいえ、平成には良いところもあったと思います。というのも平成の30年間、日本が仕掛けた戦争が無かった。その意味では、幸せな30年でした。だから、次の元号が何になるのかは分かりませんが、平成と同じように戦争がない時代になることを希望します。あと、渋澤さんが言う世代交代ではありませんが、平成はなかなか良い人間も育ててきたと思います。平成生まれでは、ベンチャー起業家でも、スポーツ選手でも、あるいは芸術家や芸能界でも、この年齢で傑物ともいうべき人材が輩出されてきています。こういう人たちが中心になって、新しい時代を創っていくのだと思います。昭和生まれの人は、これから平成生まれの人を支えていくことが大事ですね。

中野 確かに平成の30年間は、全世界を巻き込むような戦争は起こらないことを前提にして、投資行動をとることができたのは、藤野さんがおっしゃる通り、幸せなことだったのでしょうね。ただ、気になるのが米中貿易戦争です。さすがにドナルド・トランプ大統領でも、核のボタンを押すようなことはしないと思いますが、この貿易戦争はまさに米中の覇権をかけた戦争です。アメリカと中国のどちらが世界の覇権国家になるのか、その分岐点が2019年だと思います。ただ、この問題が一段と深刻化したら、日本経済にとってはもちろんのこと、世界経済にとって大きなマイナスになるでしょう。

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