厳しい2019年相場に上昇する意外な株とは?

「破壊の30年」がもうすぐ終わろうとしている

藤野 かつて、アメリカのグロース(成長)系ファンドが次々に閉鎖された時、それがグロース投資にとっては陰の極で、そこからグロース株が大きく上昇したということがありました。今はどうかというと、バリュー(割安)系のファンドが次々に閉鎖されているんですよね。

今から「バリュー相場」が始まる?

ということは、これからしばらく、バリュー相場が始まるのではないかと考えることも出来ます。また、これまでは5Gへの投資がどんどん進み、IoTや自動操縦がどんどん普及していくというイノベーションのシナリオが描かれていましたが、思っていた以上に5G投資が進んでいません。欧州に至っては4G投資すら進んでいない。イノベーションがやや後ろ倒しになっているのかも知れません。だとしたら、2019年はなかなか成長率が上がらず、ハイテク関連は踊り場に差し掛かるでしょう。

企業価値だけでなく、物事の本質を見極める力がある。「草食投資隊」が個人投資家から支持されている理由はここにある(左からセゾン投信の中野晴啓社長、コモンズ投信の渋澤健会長、レオス・キャピタルワークスの藤野英人社長兼CIO)(撮影:今井康一)

渋澤 あとは消費税の引き上げですね。2019年、日本の景気がどうなるのかを考えるうえで、消費税率の引き上げによる影響は無視できません。

藤野その意味でいえば、内需株は厳しいでしょうね。消費税前の駆け込みはあると思いますが、消費税率が現行の8%から10%に引き上げられれば、消費は落ち込むでしょう。内需関連企業にとっては厳しい経営環境になると思います。

渋澤 2019年は国内外ともに株式市場は波乱含みでしょう。だからこそ、積み立て投資を淡々と続ける意味が出てきます。相場の上がり下がりで一喜一憂するのではなく、とにかく積み立てを続けることが大事です。

中野 でも、必ずいるのですよね。暴落した時に逃げ出そうとする人が。でも、それをやると、下がったところで解約して損してしまう。今、大きな下げに直面したとしても、いずれ再び上昇に転じるわけですから、粛々と積み立てを続けることをお勧めします。

藤野 2019年についていろいろ申し上げましたが、積み立て投資を実践している人は、景気が良くても悪くても、株価が上がっても下がっても、そのようなことは雑音だと思って耳をふさぎ、淡々と積み立て投資を続けていきましょう。

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