両親が70歳を過ぎたら「介護準備」が必要だ 10のチェックリストで両親の状態を確認
介護は「明日始まる」つもりで心構えを
介護はどのように始まると思っていますか?「介護は、年を重ねて体が不自由になり徐々に必要になっていくもので、両親や配偶者が元気なうちは遠い先の話」と思っている方が多いでしょう。しかし残念ながら、介護はある日突然やってきます。もしかしたら、明日起こるかもしれないのです。
T家の休日の朝のこと。奥さんがごはんの準備をしていると、通常なら6時に起床するご主人がなかなかリビングに来ませんでした。おかしいなと思った奥さんが寝室に行くと、ご主人はまだ寝ていました。休日だし疲れているのかと思い、そのままにしました。
さらに2時間後に寝室へ行き、体を揺り動かしても反応がなく起きませんでした。異変を感じて、救急車を呼び、大学病院へ救急搬送すると脳梗塞でした。発見が遅れたことから、寝たきりとなり、介護が始まったのです。
このように脳梗塞や心筋梗塞、認知症をはじめさまざまな病気を突然発症し、昨日まで元気だったのに急に寝たきりや車いすになり、要介護状態になることもあるのです。
では、突然起こるかもしれない介護をうまく乗り切るにはどうしたらいいのか、ポイントをお教えします。
基本的に70歳を過ぎたご両親・配偶者がいたら、介護はいつ始まってもおかしくないという心づもりでいましょう。そのためにも、常にアンテナを張って、普段から介護に関する仕組み、施設、金銭などの情報をさまざま収集しておくことが大切です。理想的なのは、家族みんなで情報を得て共有しておくことです。そうすれば突然の事態にも困惑することなく対応することができます。