北朝鮮で拡張進む「高級ゴルフ場」の高級具合 18ホールに加え、新たに9ホールと宿泊施設も
平壌の外れにある「平壌ゴルフ場」で大がかりな拡張工事が行われていることが、北朝鮮ニュースが独自に入手した衛星写真などから明らかになった。北朝鮮は豪華リゾート施設の新設・拡張工事を国内各地で進めている。
平壌ゴルフ場は、平壌と南浦(ナンポ)をつなぐ高速道路沿いにある台城(テソン)湖に面する。建設計画を記した現地の立て看板によると、既存の18ホールに加え、新たに9ホールと宿泊施設を含む各種の建物が建設される予定になっているようだ。
ゴルフ選手権開催で外貨獲得?
朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は最近、利用客には「外国人と北朝鮮人の両方」がいると書いたが、実際には駐在外国人と北朝鮮富裕層の利用にほぼ限られている。
イギリスのルピナス旅行会社は、早くも「2019年北朝鮮アマチュアオープンゴルフ選手権」の宣伝を始めている。同選手権は2019年9月4~7日に開催予定。それまでに工事を完了させる計画だろう。
海外の旅行会社がすでに宣伝を始めているということは、ゴルフ場のリニューアルは外貨獲得戦略の一環として行われている可能性がある。アメリカと非核化交渉を進める北朝鮮は最近、国際制裁の緩和を強く求めるようになっている。
「平壌ゴルフ場リニューアル工事」の計画が示されたボードには、新設ホールの詳細な完成見取り図のほか、宿泊施設、トイレ、エントランスなど、24の建物・構造物の完成予想図が示されている。
新しく建設される9ホールのうち5ホールは、湖の中心部に向かって突き出た細長い半島に造られ、メインのクラブハウス近くにある近隣の半島と400メートルの橋で連結される計画。ただ、11月12日付の衛星写真によると、工事はまだ始まっていない。