北朝鮮で拡張進む「高級ゴルフ場」の高級具合 18ホールに加え、新たに9ホールと宿泊施設も
新設ホールのうち2つは、クラブハウスと5番・6番ホールの間にある森林地帯に、そしてさらにもう2ホールが15番ホールより少し奥まった場所に設置される計画。ここは傾斜地のため、樹木の伐採だけでなく、整地作業も必要になってくるかもしれない。
完成予想図によれば、新たに5ホールが造られる幅300メートルの半島は切り離し工事が行われ、最終的には島になるようだ。過去の衛星写真を見ると、テソン湖の形状は水位の上下に伴って頻繁に変わっている。
コース脇には凝ったトイレが…
その他の構造物としては、14番ホール外側のゴルフ場南端部分で、いくつかの建物が新設もしくはアップグレードされる計画になっている。ホール間に建てられる小規模な施設に加えて、クラブハウス周辺にも少なくとも2つの構造物が新設されるもようだ。
政治的に重要な国家主導の建設プロジェクトでは、施設のテーマを忠実に繁栄した装飾を建物に施すのが北朝鮮の慣例になっている。現場の様子をとらえた写真を見ると、平壌ゴルフ場でもこの慣例は守られており、ゴルフボールをかたどった飾りやオブジェが建物の外壁や案内標識の上部に付けられている。
コース脇では凝ったトイレがいくつも建設され、ある画像には山小屋のような石造り風の装飾を外壁に施す兵士の姿が写っている(編集注:北朝鮮の国家的建設プロジェクトには兵士が建設作業員として動員される)。
平壌ゴルフ場の前には、今年前半から馬息嶺(マシクリョン)の豪華スキーリゾートで大規模な拡張工事が始まったことが確認されている。
元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区のビーチリゾートや白頭(ペクトゥ)山に近い三池淵(サムジヨン)の観光地開発事業では、それぞれ2019年10月、2020年10月の工期に間に合わせるべく、決死の作業が続けられている。
(執筆:コリン・ズワーコ)
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