北朝鮮で拡張進む「高級ゴルフ場」の高級具合 18ホールに加え、新たに9ホールと宿泊施設も
北朝鮮ニュースが入手した10月の画像には、軍服に身を包んだ作業員がクラブハウスの屋根を緑色の新しいものに取り替え、内装をアップグレードする様子が写っている。
最近このゴルフ場でプレーした人物は、300~500人ほどの作業員を見かけたが、まだ新しいホールの建設は始まっていなかった、と匿名を条件に語った。設備面では「1年以上前に中古のカートが30台ほど導入されたが、実際の利用はまだ始まっていない」と言う。
今年6月まで大した変化はなかったが…
改修内容で最も目を引くのは、クラブハウス近くの湖畔に新しく建てられる宿泊施設かもしれない。平壌ゴルフ場は日帰りでの利用が一般的だが、将来的には宿泊客の取り込みを狙っているようだ。
アメリカのプラネット・ラボ社提供の衛星写真を見ると、今年6月までゴルフ場には大きな変化はなく、10棟ある2階建て宿泊施設の骨格は8月の1カ月間だけで組み上げられたことがわかる。現地で撮影された写真によると、コンクリートの外壁も10月いっぱいでほぼ完成。あとは外装、内装工事を残すだけとなっている。
宿泊施設近くの入り江はせき止められ、干上がっているように見える。完成予想図にあるように、砂浜を造るためだろう。ただ、新設ホールの建設は始まっておらず、工事完了には、まだだいぶ時間がかかりそうだ。
新設される9ホールのうち5ホールは、すでに述べたように半島側に造られる予定。だが、内陸側に造られる残り4ホールの建設にも相当な量の樹木伐採に加え、既存ホールの形状変更が必要になってくる。
レイアウトの変更が予定されているのは3番・4番ホールで、フェアウェイが肘を曲げたように方向を変えるドッグレッグホールに造り替えられる予定になっている。現在4番ホールのグリーンになっている場所は、練習スペースらしきものに変更されるようだ。