24歳の大谷翔平が会見で見せた驚異の人間力

新人王獲得から帰国、天才と言われる理由

さらに「同じリーグで1年間新人としてプレーして素晴らしい成績を残した選手はたくさんいるんですけど、自分が受賞してうれしいのもありますし、それと同じくらいリスペクトじゃないですけど、そういう選手に対して、最終的に3人に選んでもらっただけでも僕はうれしかったので。『それくらいレベルの高い場所で1年間できてよかったな』と思っています」と惜しくも賞を逃した選手を慮りました。

その他の質問者に対しても相手の目をしっかり見て、会社名と名前を言うとこっくりとうなずくように会釈したり、小声で「よろしくお願いします」と言ったりなど、メディアの大小や質問内容に関わらず全方位への謙虚さが見られました。

無下にはしないが、無理に乗らない

一方で各メディアの記者たちは、イチロー、ベーブ・ルース、結婚、勝負飯など、新聞の見出しや番組のハイライトになるようなコメントを強引に言わせようとする人が少なくありませんでした。しかし、大谷選手はそれらの記者や質問に対して、「無下にはしないが、無理に乗らない」というスタンスを貫きました。

「英語で話してみてください」という質問に「できません(笑)」。「今シーズンは“ショー・タイム”というニックネームでしたが、来シーズンは何がいい?」という質問に「ないです(笑)」。「何歳くらいまでに結婚したい?」という質問に「結婚に関しては、まったくもってないので……はい(笑)」。「よく聴いた音楽は?」という質問に、「特にこれというのはないですね。ロッカールームで流れているのは同じ曲なんですけど、何て曲かはわからないです(笑)」。「自炊でどんな料理を作っている? 勝負飯は?」という質問に「朝だけなので、軽くオムレツを作ったりとかそれだけです。勝負飯……特にないですね(笑)」。

ワイドショーの悪しき慣例となっているスーパースターへの無茶振りにも、「無理してリップサービスしない」「断るけど笑顔」という対応だったのです。ただ、大谷選手が一度だけ無茶振りに答えたのは、「東京オリンピックへの出場意欲は?」という質問。

「オリンピックに関しては、僕の気持ちだけでどうのとはないので。もちろん日本で開催されるということに興味を持っていますし、『野球が選ばれている』というところではあるので、『出場してみたいな』という気持ちがあるのは普通のことじゃないかなと思います」というコメントからは、さまざまな意図が垣間見えました。

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