おおさか東線開業で人の流れはどう変わるか 新大阪―奈良に快速、沿線は大化けする?
南吹田駅のデザインコンセプトは「神崎川と水路の風景」とされ、改札口付近に設けられたデザイン柱は水の流れや稲穂をイメージした。
コンコースやホームの随所にも、水田の稲穂をイメージした黄金色やオレンジ色があしらわれ、アクセントになるとともに列車に乗っていてもどの駅に停車しているかがわかるようになっている。
また、階段部分などのガラス壁には吹田の特産品であるクワイを模したイラストが描かれた。
開業で南吹田エリアの利便性向上
駅の外では、ロータリーをはじめとする駅前広場が整備の真っ最中。周辺にはコンビニエンスストアを筆頭に商業施設が増え始め、にわかに活気づいてきた。
吹田市は東洋一と言われた吹田操車場がかつて存在し、また現在も吹田総合車両所や吹田機関区があるなど、古くから鉄道の街として知られている。現在は鉄道会社6社が15駅を営業しているが、この南吹田地区には駅がなく、公共交通の空白地帯だった。城東貨物線も貨物列車が素通りするだけで、地元には何のメリットもなく、旅客線化と駅の設置は長年の悲願だった。
同駅の駅前広場は北区間の中でも一番の規模で、地元・吹田市はJR京都線をくぐり西側へつながる地下道も建設するなど、新駅に対する期待の大きさがうかがえる。
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