インスタグラムは「映え」の限界越えられるか 「ストーリーズ」急成長、買い物や店の予約も

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――アクションボタンでは日本初のパートナーとして、ぐるなびとの連携が始まりました。

日本ではぐるなびと連携して、飲食店の予約機能をつけた(画像:Instagram)

ぐるなびは日本中のレストランをカバーしている。その情報が丁寧で正確であること、また、日本各地に営業所があることが特長だ。各地で飲食店を集めて、SNSはこういう活用をしたらいいですよ、といった研修も積極的に展開している。今後は強力なパートナーをどんどん増やしていきたい。

最初にアクションボタンを導入した米国では、レストラン検索・予約の「オープンテーブル」やチケット販売業者など、すでにあらゆるパートナーと連携している。かつて「見て楽しむ場」「発見する場」だったインスタグラムは、「ビジネスの具体的成果を出す場」に変わっている。

YouTubeへの挑戦の行方

――6月に投入した動画投稿・視聴機能「IGTV」の現状はどうでしょうか。YouTubeに取って代わる存在になるほどの盛り上がりではない印象ですが。

「IGTV」はストーリーズと異なり、YouTubeのように長めの動画をシェアできる。フォロワーの多いクリエイターがさまざまな動画を投稿している(画像:Instagram)

サービスを始めたばかりなので、今後も改良を続けていく必要がある。競合と圧倒的に違うのは、やはり縦型動画でモバイルファースト、モバイルオンリーを追求している部分だ。これまでの傾向としては、インスタで多くのフォロワーを抱えるセレブやアーティストが積極的に使っている。とりあえずインスタのフィードやストーリーズと別のフォーマットでコンテンツを出してみて、どんな反応があるかを観察しているという段階だ。

IGTVの現状は、2010年、開始直後のインスタと似ているかもしれない。新しいコンセプトを世に問うものなので、まずは着実に認知度を上げることが先決。一方で、独自性のある面白いコンテンツも出始めている。NASA(アメリカ航空宇宙局)はIGTVで教育系のコンテンツを展開する。また、米出版・放送大手のメレディスは、IGTV向けに10種類のプログラムを独占配信すると発表している。新しいメディアとして期待してもらっている。

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