店名・商品名も公開!賢い「外食で糖質制限」 あのチェーン店なら、どのメニュー?
モスバーガーの「モスの菜摘(なつみ)」シリーズも糖質制限食にはおすすめです。バンズの代わりにレタスを具で挟んだメニューです。通常の「テリヤキチキンバーガー」の炭水化物量が約32gなのに対し、「モスの菜摘テリヤキチキン」は約8gと、4分の1に抑えられています。
サンドイッチチェーン店「サブウェイ」でも、すべてのサンドイッチをパン抜きでオーダーすることができます。野菜の増減にも対応してもらえますので、その分、好きな野菜を多めにしてもらったらどうでしょうか。
ケンタッキーフライドチキンの「オリジナルチキン」は1個当たりの炭水化物が約8gですので、2ピースでも16g程度です。
これにコールスロー(S)を加えれば炭水化物は約6gですので、合計22gとなります。あとはコーヒー(ブラック)など糖質の少ない飲みもので済ませれば、1食当たりの糖質量の基準をほぼクリアできます。
また、衣の薄いチキンナゲットも糖質含有量が少なく、5ピースの炭水化物量は約11グラムです。ケンタッキーフライドチキンはじめ、マクドナルドやモスバーガーでも食べることができます。これにサラダをプラスすればランチになるのではないでしょうか。
フライドポテトと清涼飲料水には注意
このようにファストフードも、糖質制限で利用できるようになってきました。しかし、気をつけていただきたいのは、フライドポテトと清涼飲料水です。
フライドポテトの原料はじゃがいもで、糖質を多く含みます。たとえばマクドナルドで販売されているフライドポテト(マックフライポテト)のMサイズの糖質量は約51gにもなります。ご飯1杯(約150g)に含まれる糖質量が約55gですから、ほぼそれに匹敵するわけです。
また、清涼飲料水も糖質含有量が多いものがありますので要注意です。液体は体内吸収が早いので、固形の食べ物より早く血糖値を急上昇させます。
コーラ(糖質ゼロを除く)やソーダ類といった甘い清涼飲料水は必ず避けなければなりません。果汁100%のオレンジジュース、グレープフルーツジュース、リンゴジュースなども200ml(コップ1杯)で糖質が約20gも含まれています。
健康イメージのある果物ですが、果糖、ブドウ糖、ショ糖などが含まれており、このうちブドウ糖やショ糖が血糖値を上げるのです。また果糖はAGEs(終末糖化産物:「50代なら「太ってなくても糖質制限」の理由」)をブドウ糖の数十倍生じやすいので要注意なのです。少量の果物を食べるならいいでしょうが、濃縮されたジュースは避けましょう。
以上のようなことを参考にしていただき、拙著『外食でやせる!』(毎日新聞出版)などもご参照のうえ、健康的な糖質制限の外食を楽しんでいただければと思います。
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