新型MacBookAir、「8年ぶり全面刷新」の衝撃

iPadProの新製品も登場、買うならどっち?

本体左側にThunderbolt 3ポートを2つ搭載。充電に加え、高速インターフェイス、ディスプレイ出力用ポートとしても利用可能。MacBook Pro用の周辺機器もそのまま利用できる(筆者撮影)

キーボードは第3世代バタフライ構造キーボードで、これは打鍵音やゴミ混入トラブルなどに対応した最新世代のMacBook Proと同じ構造である。このキーボードに、Touch ID対応センサーを内蔵した電源ボタンがキーボード右上のコーナーに配置され、Apple Payによる決済やログイン時の個人認証に用いられる。

T2プロセッサによるセキュアな起動プロセスや、フラッシュストレージへのアクセスを完全に暗号化する機能などは複雑なため、ここでは詳細を省くが、いずれもiMac ProやMacBook Proと同様に機能する。T2にはサウンドプロセッサも搭載されており、Siri呼び出しのモニターや音質を大幅に改善したという(ハンズオン会場では確認できなかった)音質は確認できていないが、3つに増えたというマルチマイクなどにも対応しており、ビデオカンファレンスなどでもT2が活躍するだろう。

なお、内蔵するバッテリは50.3ワット時。付属のACアダプタはUSB Type-Cの30ワット出力型で、Wi-Fiを用いたネット閲覧で12時間以上使えるとしている。

価格はMacBookよりも抑えている(筆者撮影)

価格は128ギガバイトモデルが14万2800円、256ギガバイトモデルが17万5800円でいずれも税別。カラーバリエーションはシルバー、ゴールド、スペースグレーの3種類だ。

全体にユーザーインターフェイス要素に力を入れ、洗練されたデザインやディスプレイの高い質を実現している一方、絶対的なパフォーマンスに関してはデュアルコアプロセッサを採用するなど必要充分なレベルに抑えている点が興味深い。

「iPad Pro」vs.「MacBook Air」

Mac miniも4コア、6コアを搭載する最新のマルチコアプロセッサが搭載され、パフォーマンスが大幅に向上するが、本リポートではその詳細は割愛する。

Mac miniも刷新された。ハンズオン会場には5台積み上げた使用例が展示されていた(筆者撮影)

筆者がもっとも興味深く感じたのが、「可搬性の高いパーソナルコンピュータ」としては性格が重なるiPad ProとMacBook Airとの対比である。

アップルは特別にアナウンスをしていないものの、おそらくプロセッサ全体の処理能力としては今回発表されたMacBook Airよりも、大幅に薄型化されたiPad Proの方が高いと思われる。アップル自身で開発したA12X Bionicは、従来機よりも90%もメインプロセッサの能力が高まっており、GPUに至っては2倍に増加している。

7ナノメートルプロセスで生産されるこのチップには、4つの高性能コア、4つの高効率コアの合計8コアのプロセッサと、7コア構成のGPU、iPhone XSシリーズなどにも使われているニューラルエンジン(ニューラルネットワーク処理専用に設計された信号処理プロセッサ)が内蔵されている。

Macは従来からの汎用コンピュータの枠組みで作られているプラットフォームで、その進化の方向は他社(インテル)の動向にも左右される。良くも悪くも”パソコン”であることがMacの良さであり、限界でもある。

一方のiPadはOSからプロセッサ構造、今後の進化ベクトルまでを自社でコントロールできる。

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