「朝まで生テレビ」出演が多い大学ランキング 東大の次には意外なあの大学が……

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『大学ランキング 2019』では、『朝生』への出演回数を集計した大学教員ランキングを掲載している(大学教員は原則として常勤の講師、助教授<准教授>、教授。名誉、客員、特任などは含まない)。集計にあたっては、番組がスタートした1987年から2017年まで通年、出演する教員に変化が見られるため1987~2002年と2003~2017年それぞれの期間に分けた。

東大の次に意外なあの大学

ランキング上位校を見てみよう(肩書は出演当時で、現在は定年、辞職などで大学を離れた人もいる。カッコ内は出演時に所属していた学部)。

教員の所属(1987~2017年)は出演当時でもっとも最近のもの ※『大学ランキング2019』から

1位東京大102。87~02年では舛添要一(教養)、藤岡信勝(教育)など保守系の論客が登場した。

03~17年では姜尚中(社会情報研究所)、小森陽一(教養)などリベラルの立場からよく発言している。姜は国際基督教大から移ってきて、女性からの人気が高かった。

前出の井上達夫、三浦瑠麗は15年以降に登場している。三浦は16年に11回出ており、すっかり『朝生』論客となった。

2位拓殖大。もっとも貢献したのが森本敏(海外事情研究所)であり、現在は総長をつとめている。重村智計(国際)は途中で早稲田大に移ったため貢献度は大きくない。井尻千男(日本文化研究所)、荒木和博(海外事情研究所)、秦郁彦(政経)など歴史認識に一家言持つ個性的な面々がそろう。秦はのちに千葉大、日本大に移った。

3位慶應義塾大。政権ブレーンから野党系ご意見番まで人材が豊富だ。金子勝(経済)、竹中平蔵(総合政策)、小林節(法)、島田晴雄(経済)、岸博幸(大学院メディアデザイン研究科)など。金子と竹中は経済政策をめぐって論敵である。

竹中は小泉純一郎政権で内閣府特命担当大臣(経済財政政策)、内閣府特命担当大臣(金融)、総務大臣などをつとめたあと、東洋大へ移った。島田は千葉商科大学長を経て、2017年に首都大学東京理事長に就任した。現在、「東京都立大学」への名称先祖返りのPRに忙しい。岸は元経済産業省官僚。

4位同志社大。ほとんどが村田晃嗣(法)である。13年、村田は40代の若さで学長に就任する。しかし次の学長選挙に落選という憂き目にあった。15年に安保関連法案が審議されるなか、村田学長が国会で賛成の立場で意見を述べたことをとらえて、同志社大の教員有志が「その法案に対し、本学の学長職にある教授が公的な場で支持を表明したことについて、心から恥ずかしく思います」という声明を出したことがあった。

5位東海大。韓国出身の 金慶珠(教養)、中国出身の葉千栄(文)も出演回数が多い。首藤信彦(政治経済)は衆議院議員(民主党)を3期つとめたことがある。CNNデイウォッチのキャスターなどの経験があり、もともとテレビ出演が多かった。現在は東海大を離れている。

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