なぜユーグレナは75億円調達するのか 年商21億円のミドリムシベンチャーの新たな挑戦
微細藻ミドリムシを使った健康食品や化粧品原料を開発・販売するベンチャー企業のユーグレナは11月18日、公募増資などで最大75億円弱の資金調達を実施すると発表した。
使途は設備投資に43億円、食品はじめヘルスケア事業のM&Aに10億円、研究開発費、買収した子会社の借入金返済にそれぞれ2億円、残額があればヘルスケアの販路開拓に投じるという。
公募増資500万株と、最大90万株のオーバーアロットメントによる追加売り出しを実施。発行済み株式数は9%増加する。また、同時に筆頭株主である出雲充社長の保有株100万株を売り出し、株主数の増加と流動性の向上を狙う。公募増資、株式売り出しの価格は26日から29日の間に決める。主幹事はSMBC日興証券が務める。
なお出雲氏は保有するストックオプションの一部を行使し、公募増資完了後も自身の持ち分比率(2013年9月末23%)を維持する意向で、発行済み株式数はさらに増加する見込みだ。
まだ売上高は21億円
2013年9月期には9年連続の増収増益を達成したとはいえ、売上高21億円、営業利益1億7000万円のベンチャー企業にとっては途方もない額だ。今回の資金調達は、ユーグレナが食品からエネルギーへと事業領域を拡大するためのステップ。エネルギーへの応用に成功すれば、収益規模は一段と拡大すると見込まれている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら