NHKが本気で挑む「4K/8K」勝負番組の衝撃 12月から始まる番組をMIPCOM 2018で発表
フランス・カンヌで現地時間10月15~18日に開催された世界最大のテレビ番組見本市「MIPCOM 2018」で、NHKは12月1日から始まるBS4K、BS8Kチャンネルで流す番組の概容について明らかにした。
受像機としての4Kテレビ、あるいは制作サイドが使う4Kカメラなどは普及し、高画質コンテンツの場合は6K、8K(それぞれ横方向の画素数が約6000、約8000の意味)カメラも一部では使われ始めている。
しかし、放送となるとCS放送ではスカパー!が4K放送を行っているものの、さらに“日常的な”番組編成を、4K、8Kでどのように組んでいくのか。
MIPCOMおよび春に開催されるMIPTVでは、毎年ソニーが4K/HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応したシアターを設置し、高画質コンテンツの市場形成を支援してきたが、4K制作が一般化してきた昨今、NHKの編成には海外放送局や制作会社からも注目され、多くの人が集まった。
毎日18時間、毎週40本以上のタイトルを供給
すでに1年前の段階で制作はすべて4K以上の解像度で行うと話していたNHKだけに、注目はBS4Kの充実度とコンテンツの“幅”だ。通常のフルHD放送も行っているだけに、そこに“高精細”“HDR”といった要素をどう加えていくのか――。
毎日18時間、毎週40本以上の新作を流していくだけに、高画質コンテンツの定番である自然や歴史ドキュメンタリーなどの“ファクチュアル”というジャンルや、4K映画の放送だけでは成立しない。
一方で一般的な番組編成はフルHD放送で行っているため、BS4Kでは平日の午前中やプライムタイムの編成はハイビジョン放送と一体化したものになるが、日中は曜日ごとに異なるジャンルにまとめ、“4K”および“4K/HDR”の魅力を伝えるコンテンツを放映する。
具体的には月曜は音楽・伝統芸能・エンターテインメント、火曜は自然・科学・宇宙、水曜はドラマ、木曜は文化・教養・教育、金曜は紀行・地域・暮らしといったジャンル分けで、それぞれに最新技術を生かしたコンテンツを用意する。
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