新橋「結婚できるスナック」は何がスゴいのか スナック流おせっかいが婚活男女を助ける?

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「今までお会いした人は5名ほど。ただ実際にお会いすると、印象が違うことが多く、好みの人に出会うまでは時間がかかりました。そんなある日、aeruが主催するクリスマスパーティに参加した際、たまたま近くの席に座った女性とカラオケの話で盛り上がり、一緒にカラオケ教室に通うことになりまして。レッスン後に食事を重ね、親交を深めていきました。そしてお付き合いが始まり、今では一緒に暮らしています」

そして、この店の良さについてこう振り返る。「初めは固定概念にとらわれていたことも多かったのですが、ママのアドバイスやお店の常連と話をしたことが、自分の中に良い変化をもたらしたのだと感じます。現在では、たまにこの店に来るのが楽しみです」

美大進学希望だったのに、飲食の道へ

血眼に、ガチにならずに結婚相手を探せるスナック。そんな店をやっているうららママ自身は、どうやってここへたどり着いたのだろうか。

「出身は九州の長崎県。美大に行くために上京したんだけど、いろいろな人と接することが楽しくて。そのうち、もっと広い世界を知りたいと、バックパッカーをしたり、語学留学をしてみたり、帰国後は旅行会社でツアーコンダクターもやったわ。結婚を機に事務職に就いたんだけど、7年ほど経ってから夫と離婚。それからは、再起をかけて調理師免許を取得し、飲食業界に飛び込んだの。カフェやダイニングバー、ギョーザ屋からガールズ居酒屋まで、さまざまな業態のお店を経験したわ」

もともと接客が好きだったこともあり、業種業態を問わず、うららママのお店には多くの常連客が通うようになったそうだ。

「人々が集う場づくりとして、常連を集めた合コンや婚活、異業種パーティなんかも数多く企画してきたんだけど、いつしか恋愛や結婚に対するアドバイスを求める人が増えてきて。それで『人と人とを結び付けるスキルを仕事に活かせるかも』と思い、これまでの仕事を当時の部下に譲って、知人の結婚相談所を手伝いながら、スナックの雇われママを始めたの」

この経験がaeruを形作る礎になった。

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