「会員になったら、このプロフィールを閲覧できるの。初回は、プロフィールの中から気に入った方を3名まで選んでもらい、私がその方のお写真をお見せするの。気に入った場合は、取次担当がお相手に連絡。OKだったら、まずは、お店のカウンター、通称“ペアリングシート”に座っていただいて約1時間お話してもらいます。初回はそれで終了。その後、双方の意見をお聞きして互いの気持ちがマッチしたら、それ以降はご本人同士でやり取りしてもらう。そういう流れになっているの。今では会員番号も1700番台になったわ」
どうやら、しっかりとしたシステムが構築されているようだ。
キャリアウーマンにありがちなのは…
2012年のオープンから約6年が経過し、客が客を呼ぶようにして、今では会員の7割を女性が占める。現時点において、活動している女性も200人ほどいるのだとか。確かに、取材に訪れた日も、オープンからほどなく20~30代の女性が1人で来店し、慣れた様子でファイルをめくったり、ママに相談したりしている。
「年齢幅は20代から50代。とくに20代後半から40代の層が厚いわね。職業は、看護士、保育士、美容師が多いかしら。仕事が多忙なうえに男性との出会いがない、とおっしゃる方ばかりよ」
スナックaeruは、単にマッチングを提供しているだけではない。男女の会話や、日々のたしなみ、見た目に至るまで、ママが気づいたことを積極的にアドバイスしてくれる。このスナック流お節介が、多くの人から選ばれている理由のようだ。
「女性はまじめな方が多いわね。きっちりしているがゆえに、コミュニケーションも考えすぎたり、とらわれすぎたりして、消極的になっちゃったり、動けなくなっちゃったり。キャリアウーマンによく見られるのは、男性が頑張って話をしているのに否定的な言葉で返しちゃったり、リアクションが薄かったり、最後まで話を聞かなかったり。でもそういう癖って自分ではわからないでしょ。だから気づいたときにはなるべくアドバイスしてあげるの」
なるほど、大人になればなるほど、自分の悪い癖を指摘してくれる人は少ない。だからこそ、このようなアドバイスは貴重である。コミュ力も高まりそうだ。では、早々に卒業していく人、あるいはそうでない人に違いはあるのだろうか。
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