AIが福祉改革、目の前に山積する課題と奮闘

ケアマネジャーの負担を軽減していくこと

――ウェルモの介護計画(ケアプラン)作成支援を可能にするCPA(ケアプランアシスタント)は、ケアマネジャーにどのような価値を提供しているのですか?

インタビューに応じた菅CTO(写真:Ledge.ai編集部)

「CPA:ケアプランアシスタントは、ケアマネジャーが抱える知識差をなくし、人的ミスを未然に防ぐよう、支援します。

AIが看護・介護・リハビリ職の知識と経験を学習し、利用者に合わせたケアプランの候補を提案します。あらゆるチャネルに分散する要素を網羅的に学習することで、抜け漏れないケアプラン作成のための情報を得ることが可能になります。

ケアマネジャーの資格・知識によってバラバラだった水準が、AIにより一定の水準に保たれるように支援し、利用者に品質の保証されたサービスの提供を目指しています」(菅さん)

知識差が問題視されていたケアマネジャーの業界、普遍的なAIが彼らの知識をサポートすることで、ケアマネジャー全体の知識を平準化できる。

同じ保険料を払う国民に福祉の質を担保することは重要なことで、その是正は急務だといいます。

「人手では初回のケアプラン作成に3~4日かかるケースもザラにありますが、CPAを介するとそれが約数時間に短縮できます。時間短縮の結果、利用者とのコミュニケーションにかけられる時間が増えるというメリットがあります」(鹿野さん)

コミュニケーションが増えることで、利用者の情報をより深く知ることができる。それこそ、人間がすべきもっとも重要な仕事ですよね。

人間の仕事を代替しサポートするというAIのあるべき姿。人の仕事の価値を引き出すAI活用の好例です。

福祉業界でAIを用いる難しさ

CPAは医療看護・介護・リハビリ職の専門知識と膨大なケアプランデータを学習したうえで、介護事業所データベースとの連携によって、在宅生活を支えるための最適なサービス種別や事業者情報を推奨することを目指します。

そこで気になるのは、これらのデータがどのように集められ、学習されているのか。

ミルモとはウェルモが提供する、福祉事業所のデータベース(画像:Ledge.ai編集部)
次ページデータを集めるだけでも大変
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関西電力がはまり込んだ<br>「原発マネー」の底なし沼

社会を揺るがした関電首脳らの金品受領問題。本誌は関係者による内部告発文や関電の内部調査報告書などで、「持ちつ持たれつ」の関係に迫った。実態解明は第三者調査委員会に委ねられるが、原発推進への自傷行為となったのは間違いない。