そして、次に会う日を決めるのだが、「今仕事が忙しいので、来月に入ったら連絡します」「今週末は出張があるので、帰ってきたら連絡します」「親の体調が思わしくなくて週末の予定が立たないんです」などと理由をつけ、会うことを先延ばしにする人たちがいる。
こういうタイプの相手とは、交際に入っても、ほぼほぼうまくいかない。
私は、会員たちにいつも言っている。
「婚活には、“食事3回の壁”があって、そこまでトントンとクリアできる人は、真剣交際に入れる確率が高いし、結婚まで進めるケースが多いんですよ。だから3回目の食事までは、期間を空けずに会うようにしましょう。お会いするのは週末だけではなく、ウィークデーの真ん中、水曜か木曜の会社終わりに、軽く食事や飲みに行ったりする時間をつくるのもいいですよ」
晃も、お見合い後に交際に入ると、マメに連絡を入れて会う日程を調整しようとしていたようだ。ところが、なかなか予定を出してこない女性たちが多かった。
「メールをしても、返信が2、3日経たないとこないんです。相手に会えたのは、お見合いから1カ月後でした」
この女性とは、1カ月後に1回食事をして、“交際終了”となった。
また、こんな女性もいた。
「石崎さん(仮名)、来週から8日間、パリに旅行に行くとかで、帰ってきてから連絡をくださるそうです」
「海外」で気持ちが変わってしまう
昨今、旅行好きの女性が多く、彼女たちは長期休暇を利用して海外旅行に出掛けていく。交際に入った日が浅いうちに海外旅行に出掛けた女性と、その後、成婚した男性会員は私の相談所にはいない。
女性が海外旅行から帰ってきて、1、2度会って“交際終了”になるか、帰ってきてから一度も会わずに“交際終了”になるかのどちらかだ。
理由を分析すると、海外に行き日本とは違う景色を見たり、体験をしたりしたことで、日本にいたときとは気持ちがガラリと変わってしまうからではないだろうか。
“鉄は熱いうちに打て”ということわざがあるが、人を好きになる感情は出会って、ホットなうちにどんどん育てていかなければ、気持ちが下がってしまう。下がると相手への興味も一気になくなる。
“振ったり”“振られたり”を繰り返し、うまくいかなかった晃だったが、晴海は違っていたようだ。
「晴海さんは、メールをするとその日に返信が返ってくる。週末は必ず会っているし、週の真ん中は電話で話すようにしています。なんだかうまくいきそうな予感がしています」
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